お彼岸の「ぼたもち」は、大好きなおばあちゃの味。

「ぼたもち・おはぎ」季節によって名前が変わるなんて、面白い食べ物ですよね。僕ね、この面白い食べ物が大好きなんです。元々もち米が大好きだから、もち米が入っている食べものはなんでも好きなんです。特にこのボリューム感のある「ぼたもち・おはぎ」は特別に好きなものですよね。それにいっぱい思い出もあるしね。

僕たちの地域では3月のお彼岸の時には「ぼたもち」9月のお彼岸の時には「おはぎ」って呼んでいるんです。小さい頃からおばあちゃんが、いつもお彼岸が来ると作ってくれたんですよね。僕は基本的にあんこが好きなんです。ですからあんこを専門に食べてました。でも今ようく考えると、小さい頃には季節に関係なく、あんこの方を「ぼたもち」きな粉を「おはぎ」と呼んでいたような感じがします。これはきっと覚えやすいようにおばあちゃんが教えてくれたのかな。

今ではスーパーに行き、見つけては買っているのですが、やっぱりおばあちゃんが作ってくれた「ぼたもち・おはぎが」が、1番美味しかったです。その理由は僕も好みに合わせてあんこの甘さや、もち米の配分量を決めてくれたからなんです。もち米大好きだから、いつも多めの配分量で、モチモチした食感がおばあちゃんが作ってくれたものなんですよね。あんこの甘さも酒飲みの家のせいもあるけど、子供のくせに僕が甘いのが苦手だったから、甘みを抑えたあんこになっていたんです。きな粉ももちろん塩気が多い感じだったな。

春のなると牡丹の花が咲き、あずきの粒を牡丹に見立てて「ぼたもち」と呼び、秋になると萩の花が咲き、萩の花があずきの粒に似ていることから「萩餅」から「おはぎ」になったみたいです。

「ぼたもち・おはぎ」って地方によって、呼び方や作り方や種類が違うみたいなんですよね。でも昔からのその家に伝わる形や呼び名が、本物の「ぼたもち・おはぎ」なのかなって思います。その家独特のものが1番いいんです。僕にとってのお彼岸の楽しみは、やはりおばあちゃんの「ぼたもち・おはぎ」を食べたこと。でもそれがかなわいから、これからもスーパーで買ったものを食べて、おばあちゃんの思い出を楽しんで行きます。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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