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ヒゲの歴史と、顔の形に似合うヒゲ。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
床屋をやっていると、お客さんのヒゲを剃ることが仕事になります。でも中にはヒゲを生やしている方もみえるんですよね。そんな方のために色々なヒゲの整え方を勉強したりしています。まず代表的なヒゲが、鼻の下に伸ばす口ヒゲが1番多いですかね。そして顎に生やす顎ヒゲですかね。だいたい若い人は顎ヒゲの人がほとんどです。口ヒゲは少し間違えると、ちょっとHなおじさんに間違えられる可能性がありますかね。
そんなヒゲなんだけど、色々な歴史がるんです。戦国時代には武将の権力を誇示するために、生やしていたんですが、江戸時代になると徳川家綱による「大ひげ禁令」で、ヒゲを蓄えるのが制限されます。戦国時代とは違い、泰平の世の中ではヒゲを生やして、権力を誇示することが必要ではなくなったんですね。
それから江戸時代では「ヒゲ=野卑(下品でいやしいこと)」だったのが、幕末のヒゲを蓄えた外国人の来日に「ヒゲ=文明」と言うイメージに変わって行ったんですよね。そして明治天皇が断髪をして、洋装にヒゲを生やした姿を見て、国民の一部もトレンドと感じて、真似してヒゲを生やし始めたんですよね。でもヒゲは面倒な上に、手間がかかります。ですから上流社会の中で、発展していき「ヒゲ=偉い人」「ヒゲ=金持ち」といったような、イメージが広まったんです
僕もお祭りの時に、鼻の下に口ヒゲを生やしたらお客さんに「床屋に行って剃ってこい」って怒られましたもん。そのくらいヒゲを生やすと言うことはつい最近まで「偉そう!」と言うイメージがあったんでしょうね。でも今では若者から年配の方まで、ヒゲを生やして楽しまれている方が多いです。それは自分の自己主張を、上手く表現するし油断として使っているんですよね。ですから自分がどんなヒゲが1番似合うのか、きっとわかってるんでしょう。
そこで顔の輪郭による似合うヒゲの形を書いてみますね。
ベース型・四角・・・両サイドは短めにして顎にヒゲを残すことで、角さ和らげます。
丸顔の・・ほお骨に沿って髭に角度をつけることにより、顔を細く見せるスタイル。あご髭を長めに残すのも効果的です。
卵型・・・どんなヒゲのスタイルも似合います。
面長・・・あご髭は短めに、両サイドは長くして、力強さを表現するスタイルに。
今ではヒゲもおしゃれの代名詞です。自分の顔の輪郭を見て、あったヒゲを生やし、またいつもとは違った自分を表現するのもいいですよね。今回はヒゲにまつわることを書いてみました。ヒゲを生やす時の参考にしてみてください。
この記事の投稿者
乗本和男