ツイストは誰でも踊れる、画期的なダンス。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
オールディーズといえばツイスト(ダンス)というくらい、僕たちの間では当たり前のようになっているダンスですが、実はツイストは当時としては画期的なダンスだったんです。
1950年代までは、ダンスというと、ナイトクラブのようなところで若いカップルがポップスにあわせて楽しく踊るジャイブとかが主流だったですよね。このジャイブというのは、男性が気になった女性の手を自然に取って踊れるということで、男性にとっては凄くチャンスなダンスだったんです。
そして最後にはチークダンスに持って行き、女性を口説き落とす最高の武器だったんですよね。ジャイブやチークダンスというダンスは接触型なんです。しかし1960年代になると、非接触型のダンスが主流になって来たんです。そのきっかけが、1960年から1961年頃にかけて爆発的に流行した、ツイストでなんです。
ツイストの起源と思われるダンス
実はツイストの起源であろう1920年代に一世風靡をしたのが「チャールストン」。アメリの黒人文化が生んだダンスなんです。膝をつけながら足を交互に跳ね上げる動きが特徴的で、よく見るとツイストと同じような腰の振り方をしてますよね。
ツイストの起源は1920年に流行った「チャールストン」ですが、ツイストというダンスが広まったきっかけを作ったのが、ツイストの神様「チェビー・チッカー」なんです。
チェビー・チェッカーのデビュ曲の「ザ・ツイスト」は、黒人ギタリストである、ハンク・バラードが《ザ・ツイスト》という曲を作り1959年にレコードを出したんですが,その時はあまり流行しなかったんですよね。
それから1年あまり後に黒人の新人歌手チャビー・チェッカー(Chubby Checker)が同じ曲をレコードにし,彼が《ザ・ツイスト》を歌いながら体を捻る独特なダンスを披露したことで、テレビ司会者ディック・クラークが彼の番組で大いに感動し、宣伝しだして流行し始めたんですよね。それがすぐパリに伝わり,パリでの流行ぶりがアメリカで大きく報道されて,62年,本格的なツイスト・ブームが起きたんですよ。
1960年までは、接触型のダンス(ジャイブ)が若者の間で主流だったけど、ツイストが流行ったおかげで、非接触型のダンスが流行って来たんです。でも色々なダンスがツイストの後に出て来ましたが、これほど世界でブレイクしたダンスはないんですよね。誰でも簡単に腰をひねり、踊ることができるツイストは、運動音痴の方でも踊れる、そんな簡単なダンスだから世界に広まったですよね。色々な意味で、その当時は画期的なダンスでした。
この記事の投稿者
乗本和男