尺貫法で使われる床屋のバリカン!
こんにちは。
北海道では、最近にない大雪が積もりTV見る北海道の風景もすっかり雪景色になって来ました。僕の住んでる浜松市佐久間町は、すぐ近くに1000m
を超える山々がありますので、その高い山の雪景色を今年はまだ見ることが出来ませんが時期が来ると見ることが出来ます。そんな山深い町ですが、雪の降るのが少ないので
助かるなって、いつも思っている 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
手動式のバリカンて難しいんだよね
僕が高校を卒業してすぐに、名古屋市に本店を構える床屋に修行に行きました。そしてそこから愛知県春日井市の支店に異動になって、
自分の働いた給料で三重県の定時制の学校に毎月一回通いそれを3年間続けました。
3年間続けますと、ようやく理容師の免許(国家試験を)受けることが出来ます。
その試験の講習を受けるのに、仕事が終わってから名古屋の大須まで1時間かけて勉強に行ったんです。そして、そこでハサミの運行の仕方、カミソリの運行の仕方、そして
今でも忘れませんが、バリカンの使い方です。このバリカンが曲者でして、お店では電動式のバリカンを使ってるのに、試験では手動式のバリカンを使うのです。
またその手動式のバリカンがとてつもなく難しくて早く動かさないと刈り上げの部分が
うまく切ることが出来ないので(手が早く開閉できないんですよね。あんな時代遅れの普段使ってない手動バリカンを使わせたのか今でも不思議です。)とても苦労したのを覚えてます。(笑)
バリカンの尺貫法
バリカンて、市販されてる物はみんな何ミリとメートル法で表示されてますよね。でも、床屋でバリカンの刃の厚さを決めるときは、2分(にぶ)とか5分(ごぶ)とか使いませんでしたか?
あんまり若い人には、少し聞きなれないかな?(笑)
床屋に行くと、バリカンの刃の厚さを分(ぶ)で決めてる所が多いと思います。変わってますよね。僕が思うには、床屋は昔から職人堅気の所がありましたから
昔から使っていた、尺貫法を使っていたんだと思います。それが、現代まで続いているんだろうな。
尺貫法で、バリカンの厚さをここに書いてみますね。
1、5mm (5厘)僕の所では、2mmにしてます。
3mm (1分)
5mm (2分)
9mm (5分)
こんな感じでバリカンの刃の厚さを表示しています。でも、かなりアバウトな所が多くて
3mmまでは分かりますが、5mm・2分 、9mm・5分 おかしいですよね。(笑)
本当だったら、9mm は 15mmですからね。大体、昔からその店の店主が決めたのが弟子に引き継がれて暗黙の了解でバリカンの厚さが決まってたんですね。
ちなみに、尺貫法は関東のやり方で、関西のバリカンの刃の厚さは枚で表してたみたいです 。
長い歴史の中で、尺貫法が今でも受け継がれているんわけなんですが、何ミリとか言ってくれた方が僕も分かりやすいんですけどね!(笑)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事の投稿者
乗本和男