佐久間町浦川は「ど田舎に住みたい」人の体験場所。
昨日投稿した「ウェルカム集落」が認可されたことで、大家さんと自治会のメリットはすごく増えました。でも移住したいと考えている人のメリットを、考えないといけないんです。というより本当はそちらの方をいっぱいアピールしないといけないんだけど、山奥で何か新しいことをやる時には、まず受け入れる体制を整えていかないとね。
僕が住んでいる佐久間町浦川という町は、今は人口が1300人くらいしかいません。高齢化率も60%近くいってますかね。本当にお年寄りの多い町になってしまいました。ただなんの取り柄もない町だけど、僕が紹介したいのはこの町の「ど田舎ではない街でもない」中途半端さなんですよ。いつも考えるのは「静かな田舎に移住して家族で暮らしたい」っていう人が田舎暮らしを考えて、きっと不安になるのが病院や食料など、生活に最低限度必要なものが手に入るかってことだと思うんです。
その点この浦川は、スーパーもあり、病院もあり、農協も銀行も郵便局もあります。でも山奥にあるんですよね。本当は誰も住んでいない山奥で、暮らしてみたい気持ちはあるかもしれませんが、きっと住んでみて「こんなはずじゃなかった・もっと快適に暮らせると思った」など、感じて来るんです。そこでここは山奥で360度見渡しても山ですし、綺麗な川が流れ、都会では考えらえない山奥ならではの風景や感覚も体験できます。例えば鹿が目の前に現れたり、猿が飛び回ったりね。
それになんと三遠南信道の浦川インターができました。浜松方面しか行けませんが、これからまだ繋がっていない浦川インターから鳳来インターまで繋がれば、浜松や新城のアクセスも早くなります。通勤として通える範囲なんですよね。
ど田舎が人気があり、住みたいという人が多くいるのは知っています。この浦川という町は決してど田舎ではありません。かといってなんでも揃っている街でもないんです。でもその中途半端さが、これからど田舎に住んでみたいという人の、住む体験場所だと思うんです。この中途半端な山奥に住んでみて、慣れてからまた人がいないような山奥に住むのもありじゃないですかね。いきなりとんでもないところに住むのではなく、まずは心と体を慣らせる準備段階として、浦川の町に住んでみてくれたら嬉しいです。
この記事の投稿者
乗本和男