山奥にもインバウンドの風が来た!

先日、お客さんをやっていて2台ある椅子の1つ空いたので、母親に趣味の「ウォーキングに行って来ていいよ」って言って、母親も「歩いたらすぐに帰ってくるね」って感じで、店を出て行ったんです。そしたら5分もしないうちに「ちょっと、直ぐにお客さんできる?」って言ってくるんですよ。僕はできるけど、1人やっていたので「母親が手伝ってくれないとできない」って言ったら、ウォーキングは諦めて、お客さんを連れて来てくれたんです。

「いらっしゃいませ」って声を出して、お客さんを見たらガイコクジーン!一瞬パニクりましたが(これはいよいよ山奥にもインバウンドの風がやって来たかー!)すぐさま外国人のお客さんに「Hair Cut?」って聞いたんです。そしたらお客さんジェスチャーを交えながら「Cutできる?」って。でもどうも日本語があまり話すことできないみたい。お客さんに「日本語を話せる?」って聞いたら「少し」だって、いやほとんど話せないな。

そこでこれはアプリの通訳を使うことができないかと、探したけどどれが良いのか分からず、母親に隣のお客さんのヘアカラーを頼み、結局アプリを使えないまま黒人のお客さんをカット椅子に招いて、ヘアスタイルの相談。でもどう見ても1cmも毛がないので、これはBOUZUだなって思いバリカンを持って来て「What 何ミリ?」って聞いたんです。でも僕の日本語英語は全く通じず、相変わらずの手振り素振りで、一生懸命のゼスチャーを使いオール5mmでカットすることになりました。

5mmというのでバリカンで刈り初めて、ある程度カットしてから「長さはどう?」と相変わらずのゼスチャーで。そしたらお客さん親指と人差し指を出して、もっと短く(ゼスチャーで)と。それならと3mmを提案です。指を3本だし、これでどうか?とお客さんにゼスチャー。OKをもらい今度はバッチリ短くして、カットは終了です。襟を剃ったら「顔は良いけど額の生え際を剃ってほしい」と、これもゼスチャー。それからシャンプーをしてマッサージをして乾かして仕上げました。

それから前のお客さんも帰り、2人きりになったので、恥ずかしくなく僕のジャパニーズ英語が炸裂。名前と住所を書いてもらい。ゼスチャーを交えながら聞いたら、隣町の愛知県東栄町でALT(外国語指導助手)という仕事をしてるんです(インバウンドではなかった)でもまさか外国人のお客さんがいきなり来店するとは!こんな時のために全理連(床屋の組合)では,、ICT(情報通信技術)を推進してます。まさか本当に来店してくれるとは、もっと早く翻訳アプリを入れてけば良かったと反省しています。
次回来てくれたらちゃんと翻訳アプリを使って話すね。よろしくでーす。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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