フィフティーズな床屋, 暮らし, 雑感
31年間過ごした平成の思い出。
まさか平成が31年で幕を閉じるとは思いもしませんでした。思い起こせば昭和から平成に変わる時には、昭和天皇が崩御されたという事で、年号が変わったんですよね。まだその時には僕も床屋の修行中で、21・2歳でした。自分のことに精一杯で、年号が変わることにそんなに興味がなかったんです。でも今回は若い頃とは違う気持ちで、年号の変更に興味をもちました。
そんな懐かしい平成は僕にとって色々な出来事が起きた年号でした。1番大きい出来事は、嫁さんと結婚したことです。これは僕の中で一生に1度しかない、ビックイベントでした。嫁さんも佐久間町の田舎に来てもらい、大変なことがあったかもしれないけど、明るく元気に生活を楽しんでくれているから嬉しいです。そしてもう1つは、子供を2人授かったことなんですよね。女の子が2人でしたが、2人とも元気に大病をすることなく、大人になってくれたので感謝です。今では27歳と24歳の立派な社会人として、自分の目標のために好きな仕事を頑張ってくれているので、続けていってほしいです。
そして悲しく辛いこともありました。それは僕の床屋の師匠でもあり父親でもあり、いつも一緒に飲みに行ったツレでもある親父が旅立ったことです。学生の頃はあまり話すことのなかったけど、社会人になり同じ仕事を選んでからは、良き理解者で頼れる先輩でした。楽しい時間もあっという間に終わり、厳しい宣告を受けてからも頑張ったのですが、平成の年号の内に旅立ってしまったんです。
そしてもう1人、小さい頃から大好きだったおばあちゃんもの旅立でした。店が忙しく親も僕の面倒を見れなかったので、ずっと育ててくれたんですよね。正直な話し、おばあちゃんとの接する時間が長かったので、小さい頃たまに母親と一緒の布団で寝る時には、どこかのおばさんと寝ている感じがして、寝れなかった記憶があります。そのくらいいつもおばあちゃんと一緒に居たんだよね。だから別れは辛かったです。
自分の1番幸せな時間と1番悲しい時間を過ごしたのが、平成でした。目を瞑るともっと色々と蘇って来る平成。この31年間に作った思い出をいっぱい詰め込んで、明日からの新しい令和を楽しみたいです。
この記事の投稿者
乗本和男