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お彼岸には必ず食べる「ぼたもちとおはぎの違い」
あっという間にお彼岸になってしまいました。「お正月が来たから、もうすぐ春が来るにー」なんて言っていたら、お彼岸でもん。真面目に生活してるせいか、時間が過ぎるのをやたら早く感じてしまう年齢になってしまったんですよね。
そんなお彼岸は、僕たちのご先祖様が眠るお墓に行くということを、教えてくれる日だと思っています。いつも気にしていないと、お墓参りというのは、ついつい忘れてしまうことがあるんですよね。だからこのお彼岸という行事があると凄く助かるんですよ。
このお彼岸ですが、仏教の中の行事だとずっと思っていたんです。でも実は違ったんですよね。もともと仏教にはこの言葉はなく、中国やインドにもないんですよねー、日本独特の行事なんですよ。僕が小さい時には「ご先祖様が家に帰って来るから、ちゃんとお供え物をしたから仏壇を拝みなさい」って言われてました。当時は純粋に「そうなんだ」としか思わなかったけど、実はそんな純粋な僕も、お彼岸の楽しみもあったんです。
それが春の「ぼた餅」に秋の「おはぎ」だったですよね。知っていると思いますが、大のもち米が好きでして「お餅・お赤飯・ぼた餅・おはぎ・・・」もち米の食感がたまらなく好きなんです。ですから小さい時から、この行事が来るのが楽しみだったんですよ。そしてもう一つ楽しみなのが、このぼた餅やおはぎをおばあちゃんと一緒に作ることだったんです。いつも一緒に作ってました。自分の好きな大きさに作れるから、いっぱい自分用に大きものを作った記憶がります。それは僕が食べるので、仏様にはお供えしませんけどね。
正直な話し「ぼた餅とおはぎ」の違いってなんだか分からなかったんです。なんでだろうなって考えても、美味しいからまーいいやってなもんで、深く追及しなかったですよね。そんな大好きな食べ物が、どう違うのか調べてみました。実はどちらも同じなんですよね。
ただ少しだけ意味が違うんです。
春に行う種まき、秋に行う作物の収穫とも関係があり(春のお彼岸)、自然に対する感謝がご先祖様に感謝する気持ちにもつながり(秋のお彼岸)、お彼岸は大事な行事になったんですよね。
春分の日は自然をたたえ生物をいつくしむ日、秋分の日は先祖をうやまい亡くなった人々をしのぶ日とされているんですね。
他にも色々と諸説ありましたが、この説明がなんとなく僕はしっくり来るんです。そしてあずきを使う理由は、あずきの赤色は邪気を払う魔除けの効果があり、先祖の霊を慰めるためにお供えしていたんですね。
「ぼた餅とおはぎの違い」は全くありません。日が違ってたいのと、あずきを牡丹の花に見立てて「ぼたんもち」から「ぼたもち」になったのと、萩の花があずきの形状と似ているから「おはぎもち」から「おはぎ」になったとう事だけです。こちらに載っています。
明日は #お彼岸 だよね。一足早い #ぼた餅 をいただきました。
凄い人気ですぐ売り切れ。
昔は家で作ったんだけどね。いっぱい作り過ぎて、冷凍していたもんね。
ぼた餅はやっぱり美味しいや。 pic.twitter.com/rLFqq8Hku9— 乗本和男 (エルヴィス)【フィフティーズな床屋の店主】 (@tokayanori47) 2019年3月20日
ご先祖様への思いや感覚が二つの名前を作ったんですね。でも大好きな「ぼた餅・おはぎ」は、どちらの名前でも好き、年に2回の楽しみな行事日です。
この記事の投稿者
乗本和男