お客さんの友達の撮り鉄が残した、飯田線の写真。

湖西市に住んでいる学生の時の先輩が、帰省するたびに来店してくれるんですが、昨日来てくれた時に「和男は4月に秘境駅ツアーってやっているよね。そのツアーに参加する人たちって皆んな鉄道が好きなの?」って聞いて来たんです。

いきなりの言葉に「どうしてですか?」って聞いたら「実は僕の友達で撮り鉄の人がいて、飯田線の写真をいっぱい撮ったんだけど、先日亡くなってしまったんだよね。そこで遺品として写真をもらったんだけど、僕は鉄道マニアではないし、自分が好きな写真は生前にいつくかもらってる。誰か飯田線とか鉄道の好きな人にあげてくれない」って言われたんですよね。

僕は正直な話あまり鉄道が好きと言うより、電車に乗ってお酒を飲むことが好きなんですよね。ですから写真はそんなに欲しくないんです。でも撮り鉄の人や、鉄道や電車が好きな人がいたらたまらないんじゃないかなって思うんです。ですからお客さんが言うように、4月の秘境駅ツアーに参加する人で、欲しい人にプレゼントしたいなって思います。

その人が大事に撮って置いた飯田線の写真を、ヘアカットが済んだらわざわざ持ちに行ってくれたんですよ。そして持って来てくれたものを見ると、A3に伸ばした鉄道の写真が10枚くらいありました。僕はあまり詳しくないんだけど「これってDrイエローって言う、なかなか見ることができない電車じゃないの?」って聞いたんです。先輩も鉄道マニアではないので「そうなんだ」って言うくらいなんですよね。

でも、もしかしたらそうかもしれないと調べてみたら、やっぱりそうだったみたいです。このDrイエローと言われている電車は事業用列車で、不特定に運行していて時間も公開されてないので、これだけの写真を撮ったということは、この写真を撮った人が相当頑張って、カメラチャンスを狙い飯田線を見つめていないと撮れないと思います。全く僕には価値は分かりませんが、好きな人にはたまらない写真だなって思います。

その撮り鉄の人が残した写真を、秘境駅ツアーに参加してくれた人が、喜んでもらってくれたら嬉しい。この写真の価値は、きっと鉄道を飯田線を、心から愛している人しか分からないでしょうからね。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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