地元の電気屋さんから学んだ、商売人にとって大事な「損をして得取れ」ということ。
こんにちは〜。
お客さんの気持を忘れることがある
商売を始めてもう25年ぐらいになりました。修行という時代を入れたら30年ぐらいになります。人と人との繋がりを大事にしないと商売ってやっていくことができませんし、繋がりを嫌がる人ではなかなか商売人にはなれませんよね。
そんな商売人の大事なことをボクも時折忘れてしまうこともあります。人と接するのは当たり前にできるのですが、その当たり前のことが慣れ過ぎてしまい、お客さんの気持や心の思いを見過ごしてしまうことがあるんですよね。
なかなか瞬時に感じてお客さんの気持を察するのは難しいかもしれませんが、それが長いこと商売をやっているとわかってくるようになるんですよ。ふと気を抜くとお客さんと繋がってる糸が切れてしまったかのように、全くお客さんの気持に対して無頓著になってしまうそんな時もあるんです。
ジュークボックスの配線工事
さてさて、店を直す時にやってもらった電気屋さんの話をします。もちろん地元で頑張ってるお店です。色々と注文してあちらこちらにスイッチやらコンセントを作ってもらいました。
嫁さんの美容室を作った時には、シャンデリアの位置をいきなり変更したり、壁につけるスタンドランプの位置なんかも色々と注文して、ギリギリまで話し合って決めたんです。しっかり決めないと電気屋さんもボク達も妥協をしたりして、後々後悔するし下手をすると、やり直しになってしまうこともありますから慎重になります。
そんな電気の取り付け工事のなかで、ボクが店のメインとして考えていたジュークボックスのことがりありました。ジュークボックスは待合に飾って置き、今まではそこから曲が聞こえるようにしてあるんです。
でも実は店には有線放送を聴くために、店のカット椅子の上にスピーカーを天井に吊るしてありました。今年の11月で有線放送はやめてしまい、ジュークボックスの曲をスピーカーから鳴らすつもりだったんです。
しかしボクの気持が少し優柔不断で、5月の開店前に線を有線放送から変えておけばよかったのですが、あまり聴かない有線放送を残して、ジュークボックスに繋げておかなかったんです。
電気屋さんもまた、ジュークボックスから繋げる時に、また言ってくれたらいいよって言ってくれてました。そして店の工事が終わり営業をはじめ今日、電気屋さんがヘアカットに来てくれた時に、ジュークボックスの工事を急にお願いしちゃったんです。
きっと予定では12月にやると思っていたのでしょうが、すぐ出来るよという電気屋さんの言葉でお願いしちゃいまいした。工事の時に壁の中に線を繋げてあったのでそれを切り替えるだけですが、ボクみたいな素人ではようわかりません。
さすがプロスイスイやって繋げてしまい、繋げ終わったジュークボックスはスピーカーとスイッチで切り替わるようになって、お客さんがカットしながら聴きやすくなったんです。
商売ってお金だけじゃない
もちろん気になるのはお値段です。決して素人にできる仕事ではりませんから、お値段の方もしっかりかかると思って「おいくら」と尋ねると「お金入らないよ、この前の工事の時にもらってるから」だって、別にかかると思っていたからね〜。
申し訳ないなって思いながらも、少し嬉しかったボクがいました。(笑)ボクにお金がないと思ったのでしょうね〜。(笑)
でもね商売って「損して得取れ」ではないですが、相手の気持や立場を考えて、その時にお客さんが一番喜ぶことをしてあげる。その時は損したようになってしまいますが、いずれはまた仕事ををもらうことができる。
それに信用もついてきますよね。
出張床屋みたいに決して利益的にはよくないかもしれないけど、お客さんが喜んでることをすることで、また仕事をもらえる。それが商売だと思っています。
今日はそんなことを、地元の電気屋さんから気づかしてもらいました。
この記事の投稿者
乗本和男