フィフティーズな床屋, 仕事観, 床屋ネタ, 雑感
商品を扱う時には、お客さんのお財布事情も考えるのが大事。
今まで色々な商品をお客さんに紹介してきました。喜んでもらえる商品に、興味を持ってもらえない商品など・・・。それを見るとやっぱりお客さんの必要性で、選ばれるものは決まってくるなってことです。そして1番大事なのは、お客さんのお財布事情を、ちゃんと把握しなくてはいけないなってことでした。
もともと店の中で商品を販売するということは、あまりしなかったんです。なぜならいい商品もなかったし、整髪料や化粧品はドラックストアーで買えましたしね。僕が売ってみたい商品を見つけてからは、店で商品を扱うようになりました。
初めのうちは新しい商品を紹介して行くと、僕が商品を伝えるのがお客さんも珍しいのと、商品自体が良いものということもあり、すごく売れたんです。それが復元ドライヤールビーでした。こんな山奥の町にある床屋でも50個以上売れたんです。2万円近くする商品が売れるとは思わない僕は、きっとお客さんは高くても良い商品なら売れると勘違いして、値段は高いけど良い商品だと感じたものを扱うようになったんです。
でもそれは大きな間違えで、目の前にいるお客さんの本当の気持ちを考えてはなかったんです。1回買えばそこで終わりという商品はいいんですが、高額なのに継続して使わなければいけない商品は、お客さんの負担になることが多いんです。
それは、僕の店に来るお客さんのお財布事情なんですよね。2,000円から5000円まで使えるのか、5000円から10000円まで使えるのか、10000円以上使えるのか。僕の店に来るお客さんは、2000円から5000円の方がほとんどなんです。だから自分がいいなって扱っても、お客さんが使ったら喜ぶなって扱っても、5000円を超えるような、1回買えば終わりという商品以外は、買ってもらえないんだなってことが分かりました。
無理して1回買っても、後が続かないですよね。1番お客さんのことを知っている僕が、もっと寄り添わなくてはいけないなってことです。お客さんに使いたいと思われるような、商品や技術をもっと学び、お財布事情も考えてこれからは紹介していきたいです。
この記事の投稿者
乗本和男