フィフティーズな床屋, 暮らし, 雑感
今日は年神様の力を授かる鏡開きの日です。
正月も終わり11日も過ぎてしまいました。もう早過ぎて、時間がこれほど愛おしく思えることがあるのか、というくらいなんですよね。そんな時間が過ぎていく中で、今日はお正月の大事なお供え物を食べる日なんです。そう新年を迎えるにあたり年神様にお供えする鏡餅を食べる日なんですよね。
昔は子供達もいて自分も若く餅をいくつ食べれるかって、変な話し家族みんなで競争したものでした。そのくらい正月やその前後でも餅を食べる習慣があった、と言うより餅が好きで食べれたんですよね。今でも餅は好きなんだけど、若い頃みたいにいつも食べれなくなりました。食べた後に来るお腹の圧迫感の辛さをなんども味わっているため、お酒の飲み過ぎと一緒で自分で口にするのを抑えちゃうんですよね。
正直な話し餅は1番好きと言っても過言ではないくらい好きなんですよね。僕がまだ子供頃、年末の28日の朝の5時に、薄明かりの中賑やかい音で目を覚ますと、おじいちゃんとおばあちゃんが餅をついているんです。いつもならこんなに早く滅多に起きない僕でしたが、この日は特別な日。それはつきたての餅を食べれることなんですよね。臼でついたつきたての餅を、自分ですった大根おろしに鰹節と醤油を垂らしていただくんです。めちゃうまい!
この瞬間が僕の中で1番の幸せだったんですよね。それ以来、朝つきたての餅を大根おろしで食べる楽しみは続きましたが、ここ2年は子供いなくなり、家族も少なくなったので近所の農協に頼むことにしたんです。やっぱり残念なのがつきたてを食べれないことなんですよね。つきたてが食べれなくなってから、無理をしないで餅を食べるようになったんです。
さてお題の鏡餅ですが、僕の家では商売をやっているので、1番大きな鏡餅は店の真ん中に飾らせてもらっています。あとは神棚仏様などは小さい鏡餅を祀ってあるんですよね。そんな鏡餅ですが、1番大きいのが一升ありましてデカイんです。ですからこの鏡もを食べるだけでも大変なんですよね。昔の僕なら気合いで食べたのですが、もう今は無理です。嫁さんや家族とわけわけで、年神様が宿っている鏡餅を家族皆んなで食べて、力を授けてもらい1年間の無病息災を願うようにします。
ただ!めちゃくちゃ硬くてこの鏡餅を割るのも、めちゃ至難の技なんですよ(笑)包丁を割れ目に当てがい、上から棒で叩いて割ります。でもこの厚さでこのボリームです。餅が大好きな僕にはたまりません。ではでは、美味しく鏡餅をいただきます。それではまたー。
この記事の投稿者
乗本和男