限りある命、自分が思うままに生きたいと思った。

ガンに侵されている叔母のところに見舞いに行って来ました。
ガンになったら自分の残りの時間をどうやって過ごして行くか考えるようになるんです。それはあくまでも余命を知ってしまってからですけどね。実際に僕も父と祖母と2人を見送りました。

父はまだ死にたくなくて、僕に「あと5年生きたいんだ」って言ってました。ガンをなんとか消したいと思った僕は、色々とインターネットで調べ、父と同じ種類のガンで8年以上生きている方にアドバスを頂き、ある時は主治医と喧嘩をして病院を変えて、違う治療の仕方をお願いしたりして、色々とやったのですが、残念ながらガンの進行するスピードが速すぎて、自分がやろうとしていた治療もできないで、父は他界してしまったんですよね。

祖母はもう十分生きたからと、自分で最後を迎える前に、身の回りの整理をしっかりやって病院で最後の時を待っていました。死ぬのは怖くないけど、痛いとか苦しいのは嫌だと僕に言っていたんで、祖母が「ぼちぼち苦しいで先生に頼んでくれ」という言葉を聞いて先生にお願いしました。苦しさを和らげながらゆっくと意識が無くなる時に「おばあちゃんこれで最後だよ」って言ったら、真っ白になった見えない目をいっぱいに開いて、僕の顔を見た姿が今でも忘れられません。

自分の身近な人は旅立つ時ってすごく悲しいし辛いです。でも僕は人が死ぬ時を見守ることで、命の尊さや大事さを感じることができました。死なんて全く考えていなかった、家族団欒の世界から1人、また1人と消えて行くんです。その辛さはもとより、人の命は限りあるものなんだなってことを強く感じたんですよね。

今日お見舞いに行った叔母もいずれ旅立つことでしょう。そして僕も嫁さんも母親もいずれは旅立つことになります。そんな限りある命をめいいっぱい自分が楽しむために使って生きたい。もしかすると明日はないなんて考えると、凄く前向きに毎日を思いっきり楽しんで生きたいと感じるんですよね。叔母の見舞いに行って今を生きる大事さをまた強く感じました。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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