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当たり前のように使っているものの有り難さは、使えなくなって初めて分かる。
台風24号でまさかの停電が続き、店も開店ができず、洗濯もできず、冷蔵庫の中もダメになるし、なんともならない日が続いています。まさかこんなことが起きるなんて、28年前に僕が地元の佐久間町浦川に帰って来てから、これだけ長い停電になったのは初めてのことです。長くても半日ぐらいが関の山でしたから、これだけ長いと対処をどうして良いのか分からないくらいなんですよね。
太陽だ出て明るくなるとなんとか気が紛れて、何もできないのですが、何かをしないとなんて考えるんだけど、何をするにも電気が使えないから、「これもあれも動かないや」って全てが使えないことに気がつくんですよね。こんな日が続くと、これだけ電気に依存している僕たちの生活を、少しだけ見直すチャンスでもあるかもしれませんね。
トイレにしても昔みたいにボットントイレなら、電気を使わなくてもすみますしね・・・。でもこれだけ自分の身の回りを電気が主流になり使っていると、昔のアナログ的な生活はもうできないかもしれないです。全く今の生活をやめて、キャンプみたいな生活をする気持ちがあれば別ですが、便利の良いものを手にしてしまうと、もうそこから不便な生活は決して戻れないかもないかもしれませんね。
やはり僕が1番困ったのは、店が開けれないことです。予約をもらっているお客さんに電話が使えないので、携帯からかけさせてもらいました。今では携帯電話をみなさん持っているので助かりますが、普及してない時代なら固定電話が使えない状態なので、お客さんに連絡をとる手段がありませんからね。
そして冷蔵庫です。街中なら近くのスーパーに行ってその日の食事を買えば良いですが、山の中だとそういうわけにも行きません。地元のスーパーも同じように停電ですから、やってませんしね。だから冷蔵庫に食料を入れて保存しておくのですが、それができないと大変なことになります。だから発電機を買って使おうとしたのですが、これが1600Wクラスの大きい発電機出ないと冷蔵庫が動かないみたいなんですよね。その発電機がまた10万円も超えるものなんですよ。なかなか簡単には手が届きません。
こんな初めの経験をして色々なことが分かりました。まだこれから続くかもしれない停電に、どんなことをしたら生活しやすくなるか、ない知恵を絞って過ごして行きたいなって思います。でも本当に当たり前のように使っているものの有り難さは、使えなくなって初めて分かるものなんですね。
この記事の投稿者
乗本和男