晩酌をやめて分かったことがります。それは久しぶりに飲む一杯が美味しいということです。

僕は正直な話し、中学の時からお酒を飲んでいました。うちの家族はお酒飲みで、昔の家(古い家には土間という場所があったんです)の時に、僕の部屋の前の土間に、日本酒を10升づつ酒屋から買って置いてあったんですよ。まだ好奇心のある中学生ですから、大人が美味しそうに飲むお酒がどんな味なのか、一度飲んでみたいなって考えたんですよね。

そこで僕の同級生で、すでに小学校の時から日本酒を飲んでいる友達を呼んで、一緒に何人かと飲んでみたんです。飲んだらめちゃくちゃ辛い!僕の家では寿海という灘の酒を飲んでまして、19度と度数の高いお酒を飲んでいたんですよね。飲める友達は美味いと言ってましたが、僕は旨味を感じるよりも、辛すぎて飲めなかったんです。

でも自分の部屋の目の前にあるわけですから、一本くらい盗んでも分からないんですよね。そこでちびちびと練習して知らない間に美味く感じるようになり、つい最近まで晩酌を続けて来たんです。そんな晩酌をやめた理由があるんですよね。それは父親とおばあちゃんが他界してから、母親と2人だけで晩酌を毎日欠かさずやっていたんです。そしたらその母親がある時に、よその家で飲みすぎて失敗をしたんですよ。その姿を見てもうこれ以上母親にお酒を飲ましてはいけないなって思ったんです。

ですから僕の方から母親に「僕も晩酌をやめるから、一緒にやめよう」って言ったんですよ。それから晩酌というのはしなくなりました。正直な話しやめると、初めのうちは少し寂しい感じがするんですけど、慣れてくるとそれほど飲みたいとは思わなくなるんですよね。もちろん、そんな晩酌をやめてからも、お祭りとかお盆とかのイベントの日は飲んでいるんですけどね。

でも常はほとんど飲まなから、自分の頭の中から晩酌という言葉がほとんど浮かんでこなくなって来たんです。でも不思議なもので、仕事が忙しかったりして疲れたりすると、飲みたくなるんですよね。体はそんなにアルコールを欲しがらなくても、脳の方が飲んだ時の気持ち良さを覚えているんですよ。だからそんな時とか休みの前の日は、缶ビールを1本飲みまます。

久しぶりに飲むと酔うというけど、そんなことはないですね。逆に味わって飲むから、ビールの美味しさがやけに際立って感じます。昨日も缶ビール1本飲んだけど、ガバガバ飲んだ時とは違い、繊細なビールの美味さが味わえるんですよね。これからもたまに飲むビールを味わっていきたいなって思います。

それではまた。

 

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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