過疎化が進む佐久間町で活躍するNPOタクシーは、地元住民の足になり多くの人の助けになっている。
今日は雨降りのせいか朝から暖かい感じがします。まだまだ2月ですから雪も舞う時があるかもしれません。でもこんな雨が降り続き新しい息吹が吹き出すのも、間近だなって肌で感じています。
お年寄りには生活しにくい田舎
さてさて、昨日もブログで書いたようにボクの住んでるここ佐久間町は浜松市と合併してからもの凄い勢いで過疎化が進んでいます。
お年寄りが増えるというよりも若い人が帰ってこれないので、自然にお年寄りが目立つんですよね。
そんなお年寄りには最近すごく大変なことが起きています。
毎日とは言いませんが、ちょくちょくお年寄りの自動車の運転ミスによる交通事故が取りざたされています。
街に住んでいる人たちにはわかりにくいかもしれませんが、交通手段の少ない山の中では自動車がないと生活にすごく影響が出てきます。
電車があるじゃんと言われますが、2時間や3時間に一本しかこない電車を待てなし、商店がなくなった町で時間を潰すところもありません。
体の不自由なお年寄りには大事な交通手段
それにお年寄りになると、必ず病むのが膝なんです。膝が痛いと歩いての買い物が辛いんですよね。
ですからこれからお年寄りに対しての自動車運転の規制が厳しくなり、ますます街に住んでいるご子息に、車を乗るのはやめろと言われてしまうと大変なことになってしまいます。
田舎こそ自動車がないと生活できないところなんですよ。
そんな田舎でも車のない不便な生活をしている人たちのために、NPO法人「がんばらまいか佐久間」というボランティアに近い形で活動してくれてる団体があります。
その団体は佐久間町で生活している人達にとって不便なことを補ってくれてます。住民の足になるNPOタクシーを走らせ、低価格で運行をしてくれています。
NPOタクシーは、ボクとお客さんを繋ぐ橋
そんな中、昨日もNPO法人「がんばらまいか佐久間」のNPOタクシーを使い、店に髪の毛をカットに来てくれたお客さんがみえます。
これだけ自動車に乗れないお年寄りが多いと、NPOタクシーもなかなか自分の都合の時間帯に予約もできないんですよね。
ですから前々から日にちと時間を予約する必要が出て来ます。
そこまでして店に来ていただけるって、すごく嬉しいなっていつも感じてるんですよね。
自宅が決して近いわけではありません。それこそ今建設中の原田橋の仮設道路を通って30分もタクシーに乗り来てくれるんですよ。
自動車が運転できた頃は頻繁に来て頂いたお客さん。腰と足が悪くなりNPOタクシーで使わなくてはならなくなりました。
不自由な体になっても来てくれるお客さん。ボクはいつもそのお客さんに言ってるんです。
「おじさんがもし店に来れなくなったら、今度はボクがおじさんのところに髪の毛を切りに行くからね」って。
すると「ありがと」って答えてくれます。
そんなお客さんも、NPOタクシーのおかげでまだ少し来れるかもしれません。お年寄りが田舎で暮らすのに、もう少し楽になるといいなって感じました。
それでは、またー。
この記事の投稿者
乗本和男