夢心地になる魔法の椅子が、床屋椅子。

「床屋椅子に座ると眠たくなる」そんな話をよくお客さんから聞きます。僕も実際に嫁さんにヘアカットしてもらったりすると、座り心地がいいのかウトウトとしてしまうことがあるんですよねー。そんな床屋椅子はお客さんが夢心地になれるように、作ってあるんだなってことを話しますね。床屋でヘアカットするとまず考えることが、1時間近くその床屋椅子に座っているということなんですよ。1時間も動かずにジッといるわけですから、長い間座っていても疲れないように工夫をしないと、疲れちゃって体がもたないですもんね。

美容室だとカット椅子からシャンプーに移ったりして、体を動かす時間があるわけなんです。でも床屋の場合はその場でシャンプーから全てやるわけですから、本当にずっとその椅子から動けないんですよね。そういった仕事内容も考慮して、ゆったりした床屋椅子が作られている感じがします。

そんな床屋椅子を使って床屋が得意なのが顔剃りです。床屋しかできない顔剃りは、床屋椅子独自の背もたれが寝かせることができるんですよ。そして足元はエプロンといって水平に出てきて、理容椅子がベットみたいにしっかり足を伸ばして寝ることができるんです。

そんな機能を持っている理容椅子には、床屋だから付いているアイテムもあるんですよね。それがアイロンを使う時に必要な温度調整するレバーなんです。最近では少なくなったアイロンパーマの時に使うんですよ。

そして僕のお気に入りはバイブレーション機能が付いているんです。寝た時に背中に程よく振動マッサージが来るんですよ。これもお客さんが「気持ちがいい」と喜んでくれるんですよね。

こんなことを改めてみてみると、床屋椅子ってお客さんの夢心地を誘うアイテムだなって思う。だからヘアカットしていても、顔剃りしていても、お客さん眠たくてくらっくらになってしまうんだよね。僕のやってるリンパハンドセラピーの時もそう、これだけで眠たくなるんだけど、理容椅子でやることでほとんどの方が夢心地になって眠てしまいます。そして中にはイビキを書いて爆睡しちゃう人もいるんですよ。

昔とは違い今は仕事や色々なお付き合いで、ストレスがたまる人が多くなったからね。夢心地になりたいなって感じたら、理容椅子のことを思い出して、近くにある床屋さんに行ってみてください。気持ち良く寝ることができますよ。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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