フィフティーズな床屋, 床屋ネタ, 暮らし, 趣味, 雑感
趣味を極めると、それが自分の生き様になる。
僕は趣味はフィフティーズな生活を楽しむことと、ゴルフをやることなんですよね。特にフィフテイーズなことは、曲にしてもファッションのしても個性のあるものが多いから、際立って突き詰めていくことがあります。
お客さんの趣味
そんな趣味の世界の話を、お客さんとよくするんです。僕も商売をやる上で、色々な趣味のことに対応できるように、知識を少しづつ勉強したりしているんですよ。でも得意な分野はやはり大好きなフィフティーズのことが多いのですが、話していると他にも興味の湧くことが多くあるんですよね。
やはり若いお客さんの趣味はスポーツ関係のことが多いんです。ゴルフにマラソン、鮎釣りに登山などなんですよね。やはり体を動かすことで、いつも溜まっているストレスを発散することができるんでしょう。そして年配のお客さんはスポーツならマラソンや鮎釣り、それに文科系の将棋とか囲碁なんてのも多くいるんですよ。
年齢によって趣味って多種多様にあるし、どんなものでもやってみて突き詰めていくと楽しいんだなってことが、お客さんとの会話の中で感じることができるんです。そんな色々な趣味の中で、少し地味だけど、日本のあそび言葉というか俳句というものを趣味にしているお客さんがいるんですよね。
(93歳の北野谷さん)俳人です。
俳句の世界
そのお客さん若いと時からここ佐久間町にある俳句を楽しむ会に入っていたんですよ。僕みたいな教養のない人間には少し疎い世界なんですが、最近テレビ番組で俳句や生け花なんかを芸能人にやらせて、センスを競わせ格付けをする番組があったんですよね。
そんなことが頭の中に入っていたもんだから、お客さんが俳句が趣味だよって聞いてから、来店のたびに俳句のことと会のことを話したりしたんです。話しているうちに俳句の奥深さというか、難しさと楽しさを少しだけ理解することができて来たんです。そのお客さんはもう何十年という長い間 俳句をやり続けているんですよ。作った俳句の数も何万と半端ないくらいの数なんです。だからよく同じ俳句ができないねなんて感心して話したりしてるんですよね。
想いの入った俳句は生き様になる
そしたら今日来店してくれた時に、僕に一冊の本を手渡してくれたんです。それはお客さんが作った俳句集の自己出版だったんです。2回作って頂いたのは2回目の新しい方なんですが、刷った部数が少ないために、一冊1万円ぐらいしたらしいんですよ。なんか高価なものをいただいちゃって申し訳ないなって思ったら「あんたに作った俳句を見せたかった」と言ってくれました。
五・七・五 で作る俳句は、この短く決められたルールと文章の中で、自分の感性や想いを伝えることのできる大事なメッセージツールで、これだけ長い間やり続けると、この俳句集自体がお客さんの生き様だなって感じました。
ありがとうございました。
この記事の投稿者
乗本和男