地元の川には、ナマズのようなナマズでない「ギギ」という魚がいるんです。

僕の住んでいる佐久間町浦川には、大千瀬川という綺麗な清流がるんです。その清流で今のシーズンは鮎の友釣りが盛んに行われているんですよ。元々ここ浦川は鮎の友釣りが有名で、昔は何件もあった旅館に何泊もしては釣ったみたいなんです。

そして当時はこの大千瀬川も瀬売りといい、川をいくつかに分けて売っていたんです。それを地元の旅館が買い、泊まってくれたお客さんに鮎の友釣りを楽しんでもらったらしいんですよ。そんな時代の浦川は賑やかい町だったんですよね。

そういった話を今日来店してくれたお客さんと話していたんです。そしてそのお客さんは鮎の友釣りをやるので、今年の状態を色々と話していたんです。お客さんは時間が空いていると、よく大千瀬川に架かる橋に行き、その橋の上から川で泳いでいる鮎の状態を見ているんですよね。

そして会話の中で鮎を食べる天敵みたいな魚とかの話になったんです。そしたら僕にこう聞くんですよ「ギギっていう魚知ってるか?」って。僕も地元に住んでいて、この川に生息する生き物は大体は把握していたんですよ。でも名前を聞いてみて正直に名前も知らないし、もちろん見たこともなかったですよね。

そしたらお客さんが「ナマズのようでナマズじゃないんだわ」と言うんです。ナマズはこの川のあちこちにいます。夜釣りに行き、うなぎを釣ろうとするとナマズがかかることもあるんですよね。そんなナマズでないナマズとはなんぞな。

その「ギギ」というのを見たのが偶然だったらしいんです。橋の上から見ていて誰も釣っていない川で鮎を探していると、上の方からナマズが泳いで来て、直径1mくらいの石の下に潜りろうとしたらしいんです。

(ナマズ)

そしたらその石の下から同じナマズが出て来て、追っ払ったんですよね。そこはナワバリなんでしょう。そんなことをあちらこちらにある石で、そのナマズは潜っていっては他のナマズに追っ払われて7回くらいやっていたらしいんです。

珍しい光景だから知り合い所にいってそのことを話したら「それはナマズじゃないに、ギギというナマズに似た魚だよ」って教えてもらったらしいんですよ。そのお客さんも地元に住んで50年以上いますが、初めて聞いた名前だって言ってました。

(ギギ)

僕も初めて聞く名前の魚でした。そしてナマズとの違いは尾びれらしいんです。ナマズはお腹の下からスッとした尾びれが出ているのですが、「ギギ」にはそれが無く鯉の様な尾びれなんですよ。ただナマズと共通点が1つだけあるんです。それは食べるとナマズみたいに美味しいですよね。まだ僕も食べてませんが、チャンスが来たら食べたいなって思います。

それではまた。

 

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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