フィフティーズな床屋, 佐久間町の紹介, 暮らし, 雑感
交通手段が少ない佐久間町浦川で、お年寄りが休める場所を作りたい。
人が少なくなると、当然今まで必要で使っていたものがどんどん減っていきます。でもその中には使う人の数では考えられないものも多いんですよね。山の中からバスや電車で買い物に来たお年寄りの方が使う、交通手段が減らされて来ているんですよね。
なかなか難しい山の中の交通手段
どうしても使う回数などが減ってくると、それに並行して電車や福祉バスなどの回数もだんだんと減ってくるんです。そうなってくると買い物に来たのはいいけど、帰る時間に都合の良いバスや電車がないような そんな感じになってしまいます。
もちろんお年寄りには時間はたっぷりあるので、他の買い物や用事を済ませたらいいかもと考えるけど、佐久間町浦川の町には、スーパーで食べ物を買ったら次に寄るお店がないんですよね。昔は軒並みに並んでいた商店街も、今では片手で数えるくらいの店があるだけなんです。
その中で寄ってゆっくり買い物できるような店屋がなくなってしまったんです。唯一のんびりと時間を過ごせる「田高書店」がありましたが、今月いっぱいで閉店してしまうんですよ。それ関しては僕たちも凄く寂しくて辛い感じをしています。
お年寄りの気遣い
僕の店にも山の奥から電車に乗って、ヘアカットに来店してくれるお年寄りのお客さんがみえます。そのお客さんは来店して髪を切り電車で帰るまでかなりの時間があるんですよ。そんなお客さんに「おじいちゃん、時間があるけどそうするの?」って聞くんです。そしたらおじいちゃん「用事を済ませたら駅でも行って座ってるわい」って言うですよね。駅の待合は風通しが良くて、冬の時期なんて寒くて長いこと座って居れないところなんです。
だから僕は「電車の時間まで僕の店で待ってな」って言うですが、大丈夫慣れているからと僕の店で2〜3時間も待つから気を使うんでしょうね。簡単な買い物を済ませると、駅の待合で待っているんですよ。
買い物に来たお年寄りが休める場所
そんな姿を見て、なんとかあの駅の待合にドアとか付いて、風が入らないようにできたら嬉しなって考えて、もし可能なら待合の横にある昔駅員の方が休んでいた部屋があったんです。そこを上手く改造して、みんなが暖かく休める休憩所にできないかなって考えて、JR東海に電話をしてみました。
その返事が今日来たのですが、残念ながら僕たちの手で待合や駅の中を改造することはダメと言われました。でも僕が伝えたこの話を上層部の方へ上げてくれたみたいです。もしかしたらJR東海の方が何か良い形で、待合や駅を改造し、お年寄りが楽に待てる様な駅の待合にしてくれるかもしれません。期待したいなって思います。
この記事の投稿者
乗本和男