2ヶ月に1度行く「特別老人ホーム」での出張床屋は、元気をもらいに行きます。

こんにちは。
浜松市の理容師 乗本和男です。

今日は昨日までと違い少し肌寒い朝になりました。これだけ寒暖差が激しくなると、体調がおかしくなって風邪などを引いたりしそうになりますね。花粉も凄いからなんだか分からないところもあるけど、気をつけてくれたら嬉しいです。

今日は月曜日、僕の店の定休日です。今月は娘の引っ越しから何からで、かなりお休みを頂きお客さんには迷惑をかけたなって感じています。そんな定休日の今日は、2ヶ月に1回行かさせてもらっている佐久間町にある特別老人ホーム「佐久間の里」にヘアカットに行ってきました。

この出張床屋も父親が床屋の組合の支部長をやっている時に、老人ホームの方から依頼されて、組合として交代で行きましょうと決めたんですよね。そしてもうこの老人ホームに行かさせてもらい始めてから、もう20年になるんですよね。

今と違い老人ホームに行き始めた時には、ヘアカットをする場所がなく、少し広いお風呂の脱衣場でやったんですよ。僕たちも初めての経験だったし、施設の人たちも初めてのことだったので、どこが良い場所なのか分からなかったんです。

それから部屋の数が増えていき、新しく隣接した施設ができたら、広いスペースを使いヘアカットが出来るようになったんですよ。なかなか床屋が出来る理容椅子や鏡があるわけではなく、普通の椅子や車椅子を使い仕事をするので、少しだけ大変なんですけどね。

でもね、そんな大変な仕事も2ヶ月に1度僕らを待ってくれる「おじいちゃん・おばあちゃん」がいると、不思議に元気が出て早くカットしに行ってあげたいなって感じるですよね。

ここに入居している老人は体が不自由で、全て施設で働いている看護師さんや介護士さんの力を借りているんですよね。だからどうしても髪の毛をカットする時には、少しだけ介護士さんの力を借りないとできないんです。

どうしてもヘアカットする時に動いてしまうんですよねー。なかなか自分でじっとしてることができないんです。僕が施設にヘアカットに行き始めた時には、入居者の「おじいちゃん・おばあちゃん」が元気良すぎて、ヘアカット中に手を噛まれたり、つねられたり、髪の毛を引っ張られたりしたんだよね。

自分の意思でやる分けではないから、こちらも怒れないし逆に辛いなって思ってました。昔はそんなことがあったけど(今はもう全然ないですよ)今は本当におとなしいです。それに凄く可愛い(笑)髪の毛を切りながら耳元で「おばあちゃん、綺麗になるねー」って言うと「嬉しいやー」って可愛く答えてくれるんです。多少の感覚の違いはあるけど、髪の毛を切ってさっぱりすることが好きなんだよね。

2ヶ月に1度しか行けないけど、幾たびに喜んでくれる「おじいちゃん・おばあちゃん」そしてお世話になってる施設人達に感謝して、また2ヶ月後に会えるのを楽しみにしています。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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