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3人合わせて292歳という、スーパーおじいちゃんたちのヘアーカットをしました。
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
年末になると、多くの方が正月に向けて髪の毛をカットに来てくれます。段々と昔の正月らしさがなくなって来たといっても、やはり新年を迎える時には、さっぱりした髪の毛で過ごしたいんですよね。昔は人もいましたが、年末が来るのが嫌になるくらいに忙しかったんです。朝の5時から夜の11時まで、31日には正月前にして疲れで肩がこり、親知らずが腫れて辛い正月を何度も迎えたことがあるんです。良いのか悪いのか、おかげで今はそんなことは起きないですが、そのくらい皆さん、正月というのを楽しみにしていたんですよね。
そんな年末の賑やかさを体験したことのある、おじいちゃんたちのヘアーカットをやりました。年齢も90歳を超えてくると、自分でお金を支払うことが難しくなってくるんですよね。ですから、ヘアーカットをする前に、お子さんが店に支払いに来てくれるんです。そんな感じで今回は予約をいただいて、特別老人ホーム佐久間の里に行って来ました。
佐久間の里の中でも、認知症の方が入れないところで、しっかりしているんだけど、自分1人で自宅で暮らすことが困難な方のために部屋を貸してくれるところなんです。そこにボクの店に来ていてくれていたお客さんが入っているんですよね。そして2人のヘアーカットをして来ました。本当に毎回のことだけど、浦川の今の状態や昔の話など、楽しかった思い出を話しながらヘアーカットしていくんですよね。今は所の施設から出れないから、ボクの話を楽しみにしてくれてます。
そんなおじいちゃんのヘアーカットが終わって帰って来たら、次の予約のお客さんは101歳のおじいちゃんが待っていました。息子さんに連れて来てもらってますが、ちょっと前まで自力で来れたんっです。でも101歳ですからね。息のするのが苦しいって言ってました。少し歩くと「ゼーゼー」って肺から音がするんです。もう101歳だからしょうがないようね。でも頭と耳はしっかりしてる。大したものです。
そんな94歳と97歳、そして101歳のおじいちゃんのヘアーカットを、一気に1日でやらせていただきました。合計で292歳です。なんか縁起物に触れれたみたいで、長生きしそうな感じです。おじいちゃんたち、風邪をひかないように気をつけてね。また来年、いっぱい浦川の話をしようね。
この記事の投稿者
乗本和男