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100歳でリーゼント!長生きをするということは凄く大変!
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
ボクの店で最高齢のお客さん。
今年の9月で101歳になりました。若い頃(90歳代)は、友達と旅行に行ったり食事に行ったりと、元気であちらこちらに遊びに行っていたのですが、100歳になった時から一気に弱くなって、畑仕事もできないくらいになってしまったんですよね。特に弱くなったきっかけが、畑での転倒でした。それによって骨を折ってしまい、それから歩くのが不自由になったんです。そうは言っても、杖をつけばまだ歩ける状態ではあるんですけどね。ちょっと人の支えも必要かな。
本人もヘアーカットをしながら、「生きていても、寝たっきりじゃぁしょうがないからな。自分のことは自分でできないと。」って常々言っているんですよね。耳も近いし、自分のことも昔のことも今のことも、しっかりと話をすることができるんです。本当に大したものなんです。それにやっぱりオシャレですよね。ボクはいつも来店してくれた時に、ヘアースタイルをリーゼントにするんです。そうすると「カッコ良くしてくれた」って喜んでくれるんです。幾つになってもファッションやヘアースタイルは気にしているのって大事だなって感じました。
そんな超人なお客さんですが、最近はとても疲れている感じがするんです。来店してカット椅子に座ると、目を瞑ってぐったりとしているんですよね。そして吐く息に「ゼイゼイ」という音が聞こえてくるんです。付き添いの息子さんに聞いたら、歩き終わると少しの間、こういった音がする息を吐くみたいなんです。すぐに治まるよって言われたので安心しました。
そりゃそうですよね。だってもう101年間も部品を交換しないで使っているわけですから、あちらこちらにガタが出るのは当然のことです。正直な話、101年も使って来たなんて凄いことなんです。でもボクとしては、お客さんが元気な頃から知っているので、弱っていく姿を見ていくのは少し辛いところもあるんですよね。それに本人も言ってますが「100年生きるって大変だぜ。」です。とても体が弱くなって辛いって言ってました。息をするのも辛いみたいです。
そうは言っても、いつまでも頑張ってほしい。いつも120歳まで生きないとなんていうと、「そりゃ無理だ。」って最近は弱音を言うこともあります。まだまだ元気な顔を見せてほしいです。
この記事の投稿者
乗本和男