フィフティーズな床屋, 仕事観, 暮らし, 雑感
元気で良かったな〜。安否確認とおじいちゃんとの楽しい会話に行ってきました。
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
最近は月に何回は出張床屋に行ってます。それだけ車に乗れないお年寄りが増えてきたんですよね。ちょっと前まで元気に車を運転して来店してくれたのに、最近見えないなって感じたら、電話がかかっていて、車の免許証を返納したから家まで来てほしいって連絡が来るんです。ちょっと寂しくなってしまうんですが、自宅に行けば会えるので、それはそれで新しい感じがしていいかもです。
そんなお客さんのご自宅に今日も行ってきました。なかなかプライベートな場所なんで、写真は撮りにくいんですが、今回のお客さんはそんなことはあまり気にしない人なんで、ヘアーカットの時間や周りの景色を撮らせていただいています。ボクが浦川に帰って来てから、ずっとヘアーカットしているので、かれこれ32年はお世話になっているんです。だから、もうどんなヘアースタイルにしたいのかなんていっさい聞きません。着いたら世間話をして仕事に移るんです。
もう32年という年月が信用というのを持たせてくれて、何も言わなくてもお客さん好みのヘアースタイルを作ることができるんです。だってもうずっと変わってないですからね。本当は少しでも変わると、お互いに会話も進むのですが、でもこれがいつものルーティーン、気持ちよく仕事ができるリズムなんです。
今回はお客さんの方から、デイサービスのことについて話がありました。本人は行きたくないみたいなんです。「どうしてもオレを連れて行きたくて、毎週来るんだ。」って言ってました。それは息子さんが1人暮らしを心配して、施設の方に連絡を入れているのですが、それが上手く理解できてないみたいんですよね。でもボクが「お風呂に入れるし、食事も食べれるし、楽でいいじゃん。」ていうと、「それもそうだがねー。」なんて、施設に行くことにまんざら悪くはないようなそぶりも見せるんです。
いつも1人でいるから(たまに息子さんが帰られます)誰とも話す機会が少ないからでしょうね。もしかすると寂しい気持ちがそんな言い方になるのかもしれません。でも髪の毛がさっぱりして、気持ちよさそうになると、言葉も強く元気になります。施術が終わり帰る時にはとても寂しい顔をしてますが、必ず「また何かあったら電話を頂戴ね。」って伝えてます。いつまでも元気でいて呼んでほしいです。
この記事の投稿者
乗本和男