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今年もお盆には、迎え日を炊き精霊馬を作り、ご先祖様をお迎えします。
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
早いもので、もうお盆になってしまいました。浦川の方は旧盆でおこなうので、8月13日から15日までお盆ということで、今までは帰省する人たちで賑やかくなってましたが、今年もコロナの関係で帰省の方もまばらで静かなお盆を迎えています。さてそんなお盆には、ちゃんとやることが決まっています。それは迎え盆と精霊馬で、ご先祖様を迎えることなんですよね。
小学生のお盆の思い出。
ボクが小学生の時には、子供会で必ずお盆の最後の日に河原飯をやったんです。その時に昔は精霊流しと言って、お盆の間お供えていたものを、川に流す習慣があったんです。そのために16日の日の川に行くと、川の際にいっぱい果物とか食べ物が置いてあったんです。そのお供物を勿体無いので、子供会でいただいて河原飯をやろうということになったんですよね。そして必ず前日の区内放送では、「明日の精霊流しの食べ物は、子供会の河原飯に使わせていただきますので、食べれるものを置いてもらえるようにお願いいたします。」
そうなんですよね。黙っているともう腐ったものも持ってくる人がいるので、それは勘弁してくださいってことなんです。でも何年も続けてやっているので、区民の皆さんは、しっかりと把握していて、本当に豪華なものをいっぱい置いてくれていた記憶があります。
お盆は親戚が集まる紋日。
昔からご先祖様と過ごそうと、親戚の人が集まって賑やかな盆踊りを行いました。毎年のようにやっていた盆踊りも、もう3年間も開催していないんですよね。外でやる行事だから良い感じがするのですが、やはり人が長い時間集まるということで、中止にしてしまったかもしれません。田舎は特に、お盆とお祭りと正月くらいしか、町の中が賑やかくならないので、この行事はとても大事なコミュニケーションなんです。
娘たちも陽子も、盆踊りを開催したら、新しい浴衣を買って踊りたいって言ってましたからね。盆踊りはお祭りと違って、また特別な雰囲気を持った行事なんだなって感じています。「ご先祖様が帰ってくる」、それだけでも神秘期的で、日本人らしいそんな想いが伝わってきます。
今年は陽子が精霊馬を作って用意してくれました。馬と牛に付ける尻尾は、トウモロコシの髭を使うのですが、買うのを忘れたんで素麺を使ってやったんです。なかなかの出来栄えで、これでご先祖様も、キュウリの早馬に乗って帰って来てくれそうです。ゆっくりとご先祖様には家でくつろいでほしいです。
この記事の投稿者
乗本和男