21歳のリーゼントボーイが、ボクの店を見つけて来店してくれました。

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

「土曜日の18時は会いてますか?」新規のお客さんからの予約電話をいただきました。新規のお客さんは、初めての道のりせいで、来店の際になかなか時間がずれたり、道を通過してしまう人がいるので、必ず名前の他に連絡先を教えてもらっているんです。そしてお客さんの住所を聞いたら、浜松市の中区から来店でした。声も若く、どんなお客さんが来るのか楽しみだったんです。

 

その日もお陰様で朝の8時からずっと埋まってまして、18時からのお客さんを終えたらやっと終われます。ただ18時からのお客さんはパーマだったので、終わりは20時になってしまでしょう。そんなことを考えながら、待っていると、18時ちょうどに家の前に車が止まり、髪の毛の長い若者が降りて来ました。「こんばんは」ボクはお客さんに声をかけ、お客さんも答えてくれました。検温をして、そのままカット椅子に座ってもらい、まず年齢を聞いたんです。そしたら21歳だって言ってました。

 

生まれは静岡市で、清水に住んでいたけど、仕事の関係で浜松中区に引っ越して来たみたいんです。髪の毛が長かったので、そのままロン毛にするのかなって思ったら、リーゼントにしてほしいって言ってきたんです。それもアイパーをかけてです。昔から行っていたサロンが、遠くてなかなか行けなくなり、浜松市で自分の思うようなリーゼントを作ってくれるサロンを見つけるのに1年かかり、ずっと切らずにいたら、これだけ長くなってしまったみたいんです。ボクの店をネットで見つけ、この店ならきっと自分の思うリーゼントにしてくれると感じて、電話予約をしてくれたんですよね。

どんな感じにしたいと聞いたら、召せてくれたモデルの写真が、リーゼントのカールアイパーでした。強くかける感じの昔に流行ったリーゼントです。
まず長い髪の毛をカットして、12ミリのアイロンで巻くには、髪の毛の長さを少し長いくらいにしました。その理由は、強くかけたいということ、年齢も若く、あまりにもビシッと短くパンチパーマにしてしまうと、やぼったくなるので、基本はお客さんに合ったリーゼントの長さにしたんです。実はお客さん、髪質がとても良くて、毛量も多いのですが、リーゼントを作るのに凄く適している髪の毛なんですよね。

カットをしながら、カールアイパーを巻きながら、お客さんと色々と話しました。車は何に乗っているの?センチュリーです。驚きました。どんな歌を聞くの?19歳まではジュリー(沢田研二さん)を聴いていて、今はブラックキャッツです。高校の時から、1人きり剃り込み入れてアイパー!友達からは時代を間違えて生まれて来たね。って言われたみたいです。そりゃそーだ。でもね、こんな若い子がいるなんて、めちゃ嬉しいです。だって20代の若いお客さんと同じ会話ができるんですもの。

そんな楽しい会話をしている間に、リーゼントカールアイパーもし上がってしまいました。ボクがブラックキャッツを好きなら、次はロカビリーリーゼントだね。って言ったら「はいよろしくお願いします。」だって。とても真面目で、優しい目をした80年代が大好きな21歳のお客さんでした。次回は、ビシッとイカしたロカビリーリーゼントにしましょう。またお待ちしています。

 

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 follow us in feedly

ページ最上部へ