懐かしい オールディーズ ショップ ハニーディップは、思い出の玉手箱!

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

先日、ボクの1年年下の後輩が来店して、懐かしい話をしたんです。ボクが中学の時、愛知県 豊橋市は若者の活気で溢れていました。山奥の佐久間町浦川から当時は国鉄、今でも覚えている朝8時30分頃の急行に乗ると、浦川駅からでは座る椅子もなくて、豊橋まで立ちっぱなしで電車に乗ってったんです。まだ車がそんなに普及する前でしたから、皆んな電車を使ったんですよね。毎日50円という中学生にしては少ないかもしれないけど、小遣いをもらってました。そんな少ない小遣いを貯めて、3ヶ月に一度、8時30分の急行に乗って、豊橋に買い物に行くのが楽しみだったんです。

こちらからお借りしました。

それがボクにとっての都落ちみたいな感じでした。友達と一緒に豊橋に行くんです。今ではそれほど感じない豊橋の都会感ですが、当時は豊橋といえば、僕らにとっては東京並みの大都会だったんですよね。ですから、行くときはとても心が弾んでました。豊橋にはマクドナルドやロッテリアなど、バーガーショップもあり、田舎者ではいつも口に出来ないファストフートがあったんです。これを食べるだけでも、当時は都会に触れているって感じがしたんですよね。クックドア】投稿ユーザー写真集:ロッテリア アピタ向山店

でもこの3ヶ月に一度の豊橋への都落ちは、このバーガーショップに行くのが楽しみにではなかったんですよね。豊橋は今でもそうですが、ロカビリーやオールディーズが盛んな街だったんです。当時はテレビで見たことのある東京の公園でやっていた歩行者天国があったんです。豊橋の広小路が歩行者天国でした。そこにボクの豊橋から引っ越してきた友達のお兄さんが、ロックンローラーとして踊っていたんですよね。それを見に行くのも楽しみだったんです。Meiho Building, in Toyohashi (2010.12).jpg

広小路にあったロッテリアの前で、踊っていたお兄さんを見ながら「いつかオレも踊ってみたいな」って、毎日の様に豊橋から引っ越して来た友達に、音楽室でツイストのレッスンを受けたり、振り付けを練習していたんです。そしてボクが豊橋に3ヶ月に一度行く最大の目的は、日常とは違う世界を楽しむことでした。それが「ハニーディップ」というオールディーズ ショプ に行くことだったんです。小さな店はピンクとペパーミントカラーに包まれていて、ボクが憧れるオールディーズの世界観がそこにはあったんです。いつもドアを開けるのはドキドキでした。

ドアを開けると甘いポマードの香りが漂い、目に入るものは50s感が溢れる雑貨や整髪料など。ただそこは学生には高価なものが多く、自分の小遣いでは買えるものは少なかったです。クシやちょっとした雑貨くらいしか買えず、お正月のお年玉が入ると、財布を買ったくらいでした。でもこの店のドアを変えるのが、ボクにとっての最大の楽しみでした。今はもう無くなってしまいましたが、あのドアを開ける時のドキドキ感は、今でも忘れることはありません。ハニーディップ!いつかそんな宝箱のような店が、またできたら嬉しいです。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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