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夏のリーゼントが気持ちがいい、ハワイアン リーゼント!
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
一概にリーゼントといっても、いろんな種類のものがあるんです。特にボクが作るリーゼントは、ヤンキーとかオッチャンリーゼントではなく、ロカビリーやオールディーズのリーゼントです。やはり特徴として、フロントのポンパドールが高いのと、サイドからダックテールがペタペタに抑えられているところです。
やはりリーゼントはボクたちの時代には、ヤンキーからロカビリーからと色々な形が流行ったのですが、どうしてもリーゼントを好きではない技術者が作ると、ヤンキーリーゼントになりやすいんです。それはフロントのポンパドールの高さのバランスを、どのくらいにしたらいいのか分からないからだなんですよね。
技術はあっても、そのセンスというのは一長一短で養えるものではなく、やはり長い間、好きで作り続けて来た結果なんですよね。最近は本当にリーゼントを作ることが多くなって来ましたが、何度や作っても新鮮で、いつも新しい気づきに触れることが出来るんです。
本日、来店してくれたお客さん。いつもリーゼントを作り、来店の時もイカしたリーゼントと50sファッションでボクを楽しませてくれます。お客さんが「リーゼントが好きな技術者がリーゼントを作ると、本当にカッコよくなるんです。」っていつも言われるんですよね。そのくらいお客さんにとってリーゼントのカットの仕方で、その後に作りやすいか作りにくいか決まると言われます。
今回は夏向きのロカビリーリーゼントにしました。あまり知っている方は少なかもしれませんが、トップを短く刈り込んで、角刈りのトップみたいにして、フロント・サイド・バック は長めにして作るハワイアンリーゼントです。特徴は、トップの髪の毛が立ち上がるくらいに短くするんです。本当はそこを角刈りのように短くして、トップを抑えなくてもよく、涼しい感じのするリーゼントなんです。
このハワイアンリーゼントのトップは、シャープなラインを出したいために、バリカンを使いカットすることが多いですが、ボクは周りの髪の毛と馴染みやすいように、スキバサミでカットすることで、自然な感じのフラットトップにしています。今回のお客さんは、ポンパドールを高く幅を多く取りたいということで、極端なフラットトップにはしないで、やや斜め気味にしたんです。それによって、リーゼントの流れと形がキレイに表現できました。
お客さんも喜んでくださり「このハワイアンリーゼントは、やっぱりリーゼントを好きな人しか知らないですよね。」っていってくれました。これから暑い夏がやってきます。なかなか度胸が入りますが、涼しげなハワイアンリーゼントが人気になりそうです。
この記事の投稿者
乗本和男