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スキンフェードが初心者のお客さん、スキンを低めに設定するといい。
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
これからやっと暖かくなる季節にぴったりのフェードヘアー
フェードヘアーのルーツは黒人さんが、極端に短く刈り上げたヘアースタイルなんです。元々、アメリカとかでみなさんやってましたが、オランダの床屋さんが、世界にこのヘアースタイルを発信して、一気に火がついて人気になったんです。普通は2mm(五厘)言って、ボクの中では1番短く出来るバリカンの長さだったんです。
なぜそれ以上短いのを使わなかったというと、日本人の頭の形って欧米人に比べて、凹凸が激しい人が多いんです。ですから短く刈り上げても、カッコ悪くならないように短くても2mmという長さのバリカンを好んだんですよね。
それがこのフェードヘアーは、1mm以下のバリカンを使いぼかしていくヘアーカットの技術です。色々なフェードを見ると、ぼかしてあれば前から見ても凸凹になった刈り上げでも良し、みたいな感じのものもありますが、ボクはどうしても前から見ても綺麗な真っ直ぐのラインと、綺麗なぼかしを求めるので、お客さんの頭の形をまず見て、どこからぼかしていくのか決めます。
この刈り上げを短くするフェードは、これから始まる暖かい季節にピッタリなんですよね。なんといっても、触った時に毛の無い感触がとても気持ちがいいんです。ですからその感触がもっと気持ちがいいように、刈り上げの部分をカミソリで剃ってしまう、スキンフェードというのがあるんです。これもさっき書いたように、お客さんの頭の形に合わせないと、前から見た時に綺麗なラインが出ないので気を付けなといけません。
ボクの場合は、高めの刈り上げ部分を2mmのバリカンでカットします。慣れてない人は、失敗すると穴が空いてしまうので気を付けたいですね。ある程度の刈り上げラインが見えたら、頭皮の凹凸を見極めて、カミソリで剃りさげます。つまり0mmからぼかしていくわけです。0、1mmのバリカンと変動式の移動式の刃当てを絶妙に変化させて、少しずつぼかしていきます。カットをしているボクも、綺麗になっていくカミソリのラインを見るのが好きなんですよね。
必ず仕上がったスキンフェードはお客さんに見てもらい、気にってもらっています。これから汗をかく季節がきます。襟足に汗がたまらないように、スキッと汗を拭き取ることが出来るように、夏のヘアースタイルの1つとして気に入ってもらえたら嬉しいです。あっ、そうそう!不安な状態で、初めてスキンフェードを体験するお客さん、慣れるまで少し下めにカミソリを入れて刈り上げてもらう方がいいかもです。
この記事の投稿者
乗本和男