100歳でリーゼントに初挑戦!

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

昨年の9月で100歳になったお客さん。99歳までは自分の足で店まで来て、ちゃんと綺麗になって自宅に帰れたんです。でも100歳を目の前にして畑の仕事中に転んでしまい、骨を折ったんですよね。そしたらめっきり歩くのが弱くなってしまい、杖をつかないと歩けない状態にんです。どうしようもなので、今では息子さん2人が交互に顔を見に来ているんです。でも凄いよね。そんな体になっても自分1人で生活してるんだもん。ボクにゃできないことですわ!

さてそんなお客さん、もう毎日が生きるための試練みたいな感じなんです。来店してくれるたびにボクが「調子はどう?」って聞くと「まあまあだ。」って答えるんです。本当かなー?実は前月の来店の予約の時に、キャンセルの連絡が来て、聞いたら家で転けて肋骨を折ったみたいなんですよね。肋骨なんで、普通の生活はできるんだけど、やっぱり段々と弱くなっていくのは、目に見えて分かりました。まー、何と言っても100歳だからね。凄いのは当たり前なんですけど。

杖をついて息子さんの手を借りて、カット椅子まで歩いてきます。ちょっと体が小さめなんです。お客さん曰く、背か小さかったから戦争に行かずにすんだって言ってました。徴兵検査に通らなかったんですね。不思議にボクの周りの長生きさんは、体の小さめな人がほとんです。日本人の本来のスタイルなのかなって感じてしまいました。ボクも身長は高くはないですけどね。

そんなお客さんとのと会話は、楽しいものなんです。だって耳も近いし、頭もしっかりしているので、会話が普通にできるんです。でも大好きな会話の中身は、やっぱり水戸黄門です。このテレビ番組を見ないと寝れないって言ってました。晩酌はやらないので、ご飯を食べながら見て19時には寝るみたいです。そんな規則正しい生活をしているから、体も心も元気なのかもしれませんね。

若い頃からなかなかのプレイボーイだったお客さん。若い頃に流行っていたリーゼントにしたことあるかって聞いたんです。そしたらやったことがないって言ったので、それじゃやってみようかって言ったら「やってみてくれ」って返事をもらい、オールディーズ感のある、ポンパドールとサイド・バックのタイトなリーゼントに仕上げました。お客さんも「おー似合うわ」って喜んでくれて、100歳にして初めてリーゼントにした喜びを語ってくれました。いつまでも興味のある新しいことに挑戦する気持ち、これって本当に見習いたいです。おじいちゃん、いつまでも長生きしてボクにリーゼントを作らせてね。

 

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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