「すごーい!」リーゼントは、初めてやる若者に感動を与える。

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

いつも自分がやっている違うヘアースタイルをやると、自分がまるで別人になった感じがするんです。そして新しい感覚と衝激に出くわすんですよね。

20代のお客さんが、ビシッと髪の毛を固めるってことは、はっきり言って「自分の髪の毛じゃない」っていう感覚を与えるくらい衝撃なんです。自然な髪の流れに沿ってワックスを使い、自然な動きを好む若者に、ビシッと固まるポマードを付け、流したことのないバック方向にクシを梳かしてタイトに抑える。リーゼントを経験してもらいました。

初めて来店のお客さん、ネットで見つけ、面白そうな床屋さんだからと予約をいただいたんです。普段はツーブロックにして、整髪料は何もつけないで自然に髪の毛を乾かすだけの仕上がりを好んでいました。でもヘアーカットをしながら、オールディーズのことを話し、エルヴィス・プレスリーって知ってるって聞いたら、知っているし監獄ロックとか聴いたことがあるって答えてくれたんです。

もうだいぶ前に東京の銀座で20代の若者に「エルヴィス・プレスリー」を知っているかというアンケートをやったんです。そしたら100人に聞いて、知っている答えたのが1人だけだったんですよね。それから時間も経ってますから、かなり希少価値のある若者なんです。嬉しくなって、聞かれれてもないオールディーズの世界観やエルヴィスの話をさせてもらいました。

緊張していたのでしょう。ボクの話に一生懸命に耳を傾けてくれたんです。そんな素直な若者だから、ボクもついつい調子に乗ってしまい。「お客さんの髪質はとてもリーゼントを作りやすいから、一度 簡単に作ってみようか?」って言ったんです。とても素直に「いいんですか。やってもらおうかな」ってなって、手櫛で作る感じのツーブロックリーゼントにしたんです。フロントは根本にポマードを付けないで毛先だけ、サイドとバックは少し多めにつけて、撫で付け感を作りました。

サイドの毛にポマードをつけて、後ろにクシで流したら引っ張られる髪の毛に、凄く感動してくれたんですよね。初めての経験だって喜んでくれました。きっと後ろに髪の毛を流す概念なんて、全くなかったでしょうね。でも簡単だけど、出来上がったリーゼントを見て「すごーい!、めっちゃ感動です。」って言ってもらい。お客さんのスマホで写真を撮って欲しいと言われたんです。ボク的にはもっとビシッとしたかったけど、これでもお客さんにしてみたら、ビシッとなんですよね。

今までは美容院に行っていたけど、これから床屋さんがカッコよくなる感じがするから来たと言ってくれました。それに初めて体験する前洗面のシャンプーや、髭剃りにも感動してもらえました。床屋にしか与えることのできない感動、ボクにしか与えることのできない感動。お客さんの心に残る感動を、これからも与えていけたら嬉しいです。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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