フィフティーズな床屋, 思い出, 暮らし, 雑感
今日は、懐かしい小正月「もちい」の日、一杯飲んで過ごします。
こんにちは。
オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
今日が小正月「もちい」ということを忘れてました。それに気がついたのは、水窪町出身の友達、神川靖子さんがSNSに投稿してあったからです。ボクの父親も水窪の出身、そして母親の妹が水窪に嫁いで行ってます。水窪はボクにとっては第2の故郷みたいなところなんですよね。水窪というところは、昔からの風習を大事にするところなんです。ボクが住む佐久間町浦川ではもうやらなくなった風習も続けているんです。
懐かしく思うのは、まだ水窪のおじさんやおばさんが健在の頃、ボクの親がこの日に電話をすると、必ず「もちい」と言って小正月をやっていたんです。おじさんとおばさんは、ボクと同じ床屋をやっていましたが、この小正月をそんなに大事には思ってなくて、周りの人とのお付き合いだからやっている、そんな感じでいたんです。本当は休まずに商売をやっていたかったでしょうね。
でも営業をしていると、せんしょったく(お節介)「小正月で普通は休むのに、あの衆は仕事をやるだやー」って後ろ指を刺されるって言ってました。お節介は田舎の良いところでもあるけど、今ではもうそんなのは通用しないですよね。特にこの小正月(もちい)は、山で働く人が道具を休めて感謝する意味合いも込めてやったんです。それが山で働く人が少なくなり、ボクの地元の浦川では、この小正月(もちい)をやる人がいなくなって、今では皆んな忘れてしまっているんでしょう。
それでも今日来店してくれたお客さんが、「今日は小正月(もちい)だから、一杯飲んでまた正月をやるだい」って言ってまいした。ボクらの世代だと、ちょっと分からないか忘れてしまっているのですが、もう少し年上の方では、やっぱりこういった習慣をやった昔のことを覚えているんですよね。水窪という町はボクの大好きな町です。そんな町の習慣が今でも普通に続いている。昔の良き時代がそのまま残っている、そんな感じがして嬉しくなります。ボクも今日は久しぶりに小正月(もちい)やって、一杯飲んで過ごしたいなって思います。
この記事の投稿者
乗本和男