自分の思い描いたリーゼントに出会うと、お客さんの目は優しくなる。

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

自分が憧れていたものに出会うと、人って凄く素直になれるし、優しい目になるんですよね。

初めて来店するお客さんは、自分の思いをどう伝えていいのか、必ず悩んで来るんです。そしてそれがうまく伝わらないことが多い。それは技術者が、お客さんの寄り添ってないからなんですよね。そんなボクもいつも気をつけていることです。でもその想いが伝わり、お客さんがしたいヘアースタイルになった時、お客さんの顔つきは変わり、緊張していた目は穏やかな優しい目になるんです。

 

昨日来店してくれたお客さんはまだ18歳、でも自分の好きとポリシーを持っていたんです。大好きなロカビリーバンドのブラックキャッツ、まさかこんな若者が、ブラックキャッツを聴いているなんて凄いなって感じました。今とは全く時代が違うジャンルですからね。ボクが高校の時にブレイクした日本のロカビリーバンドです。そして当時のロカビリーブティックのクリームソーダ(ピンクドラゴン)の店員で構成されていたんですよね。お客さんもロカビリーからクリームソーダのブランドが好きで、今回もビシッとキメて来ました。

お客さんにどのようにしたいのかと聞くと、インスタグラムから抜き取ったリーゼントを見せてくれました。実は仕事もファッション関係の仕事をされていて、お店で自分の想いのスタイルを伝えても、なかなかそうはならなかったみたいんです。どうしてもロカビリーにしたかったのに、気がついたらヤンキーになっていたりしたらしいんです。

その店の技術者のイメージで、その人の作るリーゼントが決まるんです。だからさっき書いたように、自分のイメージではなく、お客さんの想いに寄り添うことがとても大事なんです。クリームソーダ&ブラックキャッツといえば、ロカビリースタイル。ただこのロカビリーを知らないと、きっとヤンキーかオールバックスタイルのリーゼントになってしまうでしょう。

そんなお客さん。カット椅子に座った時には、鋭い目をしていました。でもボクと色々とロカビリーの話をして、リーゼントのことやファッションの話をしながら、ロカビリーなリーゼントにし上たんです。そしたら、目つきは穏やかになり、とても優しい目になりました。凄くいい顔になった。お客さんの想いのヘアースタイルができると、こんなにもの変わるです。大好きな憧れに出会うことで、人は変わるんですね。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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