佐久間町 浦川地区 満天の星の里「地八」に、30年ぶりに行って来ました。

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

ボクは生まれてからずっと(床屋の修業時代を除いて)地元の佐久間町 浦川 に住んでいます。浦川区は14の地区に分かれています。ボクが生まれる前は、佐久間町ではなくて、この14の地区が集まって浦川町でした。佐久間ダムができた時に、佐久間町になった方が得策と考えた、当時の浦川地区の有力者の後押しで、佐久間町に合併したんです。浦川の当時は芸者さんが40人以上いた賑やかな町だったんですよね。プールバーや映画館、喫茶店が立ち並ぶ、ちょっとした小都だったんです。それが佐久間と合併をしてから衰退していき、最後は浜松市との合併で、人もまばらな衰退し切った町になってしまいました。

そんな悲しい現実を見るかのように、浦川地区の和山間というところは、最大30軒あまりの民家が集まる集落だったっです。今では1軒んもなくなり、消滅してしまいました。山に沿って集落がある和山間地区は、賑やかな当時、祭りでは花火を打ち上げるくらいに元気が良かったんです。でも山の仕事も少なくなり、若者が後を継がず、段々と家がなくなって行ったんですよね。本当に寂しい限りです。

そんな和山間地区の山向かいに、同じような地区である地八(じはち)あります。そこも民家が少なくなり、今は5軒だけあるのですが、ほとんどの家の方が80歳を超えているんですよね。そしてその場所は和山間地区より、高い場所にあるんです。そんな地八に、お礼を兼ねて、お客さんのところに年末の挨拶に行って来ました。実は地八に住んでいるお客さんは、猟師をやっていて、獲った鹿肉をボクに持って来てくれたんです。

今でこそ鹿肉も猪の肉も、あまり価値が低くなりましたが、肉の食べれない時代には、とても高価な食べ物だったんです。それに鹿肉はとてもヘルシーで、脂質が低く、ダイエットや脂肪を気にする人にいいんですよね。本当はジビエとして、売れればいいのですが、法律で直接猟師さんから買い商品として売り出す場合は、ちゃんと肉の処理場を持たないとダメなんですよね。そんな面倒で大変なこともあり、ジビエの肉を売るということは、容易にはできないんです。つまり、なかなか一般の人は気軽に食べれないということなんですよね。

そんなお礼をしにい行った地八は、30年ぶりの訪問でした。ここにはボクの同級生の家もあり、当時 小学生や中学生の時は、歩いて学校まで通ったんです。小学校から地八の上り口まで車で5分、そこからまだ車で15分もかかり地八地区に到着します。当時はこのもっと悪かった坂道を、雨の日も雪の日も歩いて通ったんだなって、今更ながら感心してしまいました。ボクの家から小学校まで歩いて3分です。なんて幸せだったのでしょうか。

地八に着くと標高の高さにビックリします。向かいの山を見るとほとんど頂上なんですよね。そして景色が凄くいい。丁度行った時は雪が降っていて、視界が見にくかったですが、夜になると満天の星がキレいでしょうね。久しぶりに行った地八地区、夏になったら満天の星を見に行きたいです。きっと星を手で掴めそうな感覚になるでしょうね。もし浦川に来る時があったら、足を伸ばして地八地区にも行ってみてくれたら嬉しいです。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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