柔らかさを出せるパーマ液で、濡れパンを作ってみました。

こんにちは。

オールディーズが大好きな 浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

1980年代には、清水健太郎さんのアイロンパーマ「健太郎カット」が流行り、床屋でパンチパーマが人気になったんです。ボクが床屋の修行に行った1990年前後には、細かいパンチパーマではなく、大きなウエーブのパンチパーマをする方が増えて来ました。

修業先の店ではボクが店長になってからは、なぜか暴走族とヤクザのお客さんが増えて、パンチパーマでよくリーゼントを作っていたんです。愛知県 春日井市にあった愛春連合の当時の総長から特攻隊長、OBの人も来てくれました。

ヤクザの方はユキさんといって、ゴールドのベンツに乗って来ていたんです。その方は美容院に行ってたのですが、たまたま店に聞いて来てくれた時にボクを気に入ってくれて、それから色々な方を紹介してくれたんですよね。

ボクが実家の家業を継ぐために帰ると言ったら、奥さんに持たせている小牧のクラブに連れて行ってくれて、飲んだことのないヘネシーとか豪勢なお別れ会を開いてくれました。パンチパーマで、ふと懐かしいことを思い出したので、余分なことですがついつい書いてしました。

さて本題に入ります。今ではパンチパーマも形を変えて「濡れパン」という、若者の間で人気のあるヘアースタイルができたんです。パンチパーマみたいに毛に逆らってバックスタイルに巻くのではなく、毛の流れに沿って巻くんですよね。それによって日本人特有の硬い髪の毛も綺麗に収まり、フェードヘアーと重なり、オシャレなショートヘアーになるんです。

ボクは今まで「濡れパン」は従来のストレートパーマ液を使っていました。昔からあるアイロンパーマ液は使わず、ストレートパーマ液を使うことで、よりかかりやすくなったんです。

それによって容易に「濡れパン」は作れたのですが、やはりアイロンで熱を入れる以上、ごわつきが気になったんですよね。そこでパーマ液を探していたら、良い液を見つけることができました。これもストレートパーマ液ですが、パーマをかけた時の艶や状態が凄くいいんです。そして「濡れパン」特有のメッシュ感もうまく出せるんです。

今日はお客さんに似合う、柔らかいメッシュを出せる「濡れパン」が出来上がりました。このパーマ液を使い、お客さんに「濡れパン」の良さをもっと伝えることができたら嬉しいです。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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