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「安心した!」出張床屋で分かった、お客さんの安否確認。
こんにちは。
オールディーズが大好きな浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
嬉しいことが起こりました。
いつも来店してくれていたお客さんが、病気で緊急入院したと聞いてから、全く情報も入って来ないで心配をしていたんです。でも昨日、特別老人ホーム佐久間の里から、突然電話が入っていたんですよね。2ヶ月に1回行っているヘアーカットは来年の1月なんで、どうしたんだろう?って思っていたんです。そしてボクの方から折り返し電話をしたら、事務の方が電話をくれた入居者の方に繋いでくれました。そしたらその電話主は、緊急入院したお客さんだったんです。
このお客さんは高齢で、少し前まで奥さんと2人で暮らしてました。でも奥さんが認知症になり、老いた体で世話をしていたんですが、あまりにもひどくなり自分では手が付けれなくなってしまったので、特別老人ホームに頼んだんですよね。そして奥さんも病気で亡くなり、1人で暮らしていたんです。お酒は大好きで、それでも体のためと、毎晩 焼酎を5酌くらいお湯割りにして飲んでいたんですよね。
そして昨年の12月に急に胸が苦しくなり、救急車を呼んで入院したんです。それからボクの方には全く情報が入ってこないので、最悪の場合も考えていたんです。もうずっと、ボクがヘアカットをさせてもらっているおじいちゃんでした。入院するまでは、薄い髪の毛をBOUZUにしてたんです。もう90歳は超えているので、覚悟もしなくてはいけないのですが、それでも急に来店しなくなると寂しいものなんですよね。
そして昨日の電話です。電話に出たボクも嬉しくなってしまい、元気で良かったってずっと電話で「良かった」って連呼してしまいました。そして予約の空いている時間に、佐久間の里に行きヘアーカットして来たんです。ボクが見たお客さんは、昔とちっとも変わらない、元気なおじいちゃんでした。歳を聞いたらなんと97歳だったんです。ヘアカットをしながら、昔の話や、こうなった経緯などを話してくれました。自分の家より快適で暮らしやすいそうです。
本当に元気で良かった。顔色も良くまだまだ元気に暮らせそうです。呼んでくれたら飛んでいくでね。また電話をくださいね。久しぶりに会ったお客さんの安否確認ができて良かったです。元気でいてくれたことが嬉しい。
この記事の投稿者
乗本和男