佐久間中学では、ヘアースタイルの校則を見直しました。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
今から20年前くらいでしょうか。まだ地元に佐久間町立浦川中学校があった頃、ある生徒さんが来店して、面白い頭にしてほしいと頼まれたんです。当時バリアートといって、バリカンで髪の毛をカットするのが流行り、色々なヘアースタイルを作ったんですよね。その子のヘアースタイルも、もっと楽しいくしたいなって思い、バリアートで作ることにしたんです。当時はまだ浦川中学の男子はBOUZUだったので、そこで全体を五分刈りにして、それからデザインしていきました。
フロントから後頭部に向けて矢印にして、先をハートにしたんです。そして先をピンクに染めたんですよね。ボクも若かったし、ご両親もOKだったんで、「やったれ!」ってんもんで勢いでやったんです。もちろんこのヘアースタイルは校則違反も大違反です。でもボクもお客さんとそのファミリーも、みんなで楽しんだから納得ずみでした。
しかしその後、学校の方では、緊急会議を開いて、かなりの問題になったみたいです。ボクも浦川中学の時にはBOUZUでしたが、二つ上の先輩には、紫のリーゼントに人がいたんで、そこまで問題になるとは思っていなかったんですよね。そんな経緯から、校則違反をしないヘアースタイルを心がけていました。それに今の中学生たちは、そんな校則違反をするような生徒がいないから、心配もしてないくらいでした。
そしたら佐久間中学の方で、「生徒主導で校則見直し 浜松・佐久間中、生きづらくない環境へ議論」をしたんです。新しく生徒会長になった竹本君が個性をいかし自由なヘアースタイルにするために。学校側と話し合い、パーマやヘアーカラーはだめだけど、ツーブロックやソルトモヒカンなど、個性を生かしたヘアースタイルの自由化を実現させたんです。こうやって現代にマッチした校則ができることで、子供たちの自由な発想と、楽しい学生生活が過ごせるように願います。
この記事の投稿者
乗本和男