本当なら今日は、佐久間町 下川合「 川合の花の舞」というお祭りの日でした。

こんにちは。

浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

コロナ禍の中で、色々なイベントやお祭りが中止になっています。大きいなスポンサーがついたイベントは、人気がありまた来年に伸ばしても、人が集まり開催できるでしょう。でも地方の小さなイベントやお祭りは、資金もなく人もいないとなると、存続が難しくなる可能性がるんです。ボクの地元の浦川町区のお祭りも、2年間もやってないと、やる人も歳を取ってしまい区民の士気が下がり、どちらでもよくなってしまった人もいるんですよね。大好きなお祭りの余興も、3年間という長い間も離れることで、本当に大事なものかやりたいのか。そんなことを考えてしまう時間を作ってしまいました。

さてそんなことはちょっと置いといて、この川合の花の舞は、鎌倉時代から続く歴史が古いお祭りなんです。佐久間町・愛知県東栄町・豊根村・設楽町津具村にしかない、珍しいお祭り奇祭なんですよね。伝承という形で伝わってきた花の舞は、口伝えに繋がってきただけに、段々と形も少しづつ変わってきたんだと思うんです。このお祭りは修行僧というか山伏が、山奥の村人に教え伝えたということですが、実は違うという人もいるんですよね。もう大昔なので、その時代背景と一緒に進化してきたのでしょう。その証拠に、色々な地区によって、舞方やリズムやお囃子の速さが微妙に違うみたいなんです。

ボクの店にも何人かの川合に住む人が来店してくれています。お付き合いと奉納という形で、寄付金を払わせてもらっているのですが、やはり毎年のように顔を見せて寄付を取りに来てくれる人が来ないと、寂しい感じがするんですよね。長い間続けてきた習慣というか色々な想いも入っているので、来年はお祭りをやるよって言って来てくれたら嬉しいなって思います。そんな花祭りの里 下川合に住む住人の人に、色々と話を聞くと、祭りの花の舞を踊る時に舞ってくれる子供がいなくなってしまったらしいんです。

地元の小学校は確かに全生徒が14人ですからね。下川合の子供は1人だけだったと思います。そんな状態で、子供の舞も出来ずにいると、全体の舞も出来なくなってしまうようになります。その上に高齢化が進み、若者はいない。祭りを維持していくのも大変なことなんですよね。そしてこのコロナ禍ですから、実際に起きている現象と、やりたくてもやれない辛さが加わって、気持ちのモチベーションも下がっているのも事実でしょう。でもその反面、この歴史ある「川合の花の舞」を継続していきたい、伝承していきたいという強い気持ちも伝わってきます。

残念ですが今年も神事だけで、花の舞は中止になりました。来年こそはこの歴史ある「川合の花の舞」が、無事に出来ますように、楽しみな1年間にしたいです。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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