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市販の白髪染めで、気をつけてほしい放置タイム!
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
いつもは自宅で市販の毛染めをしている後輩が来店してくれました。とてもボクの後輩とは思えないような白髪の多さなんですが、みた感じではほぼほぼ髪の毛の90%くらいが白髪になってました。昔はとんでもなく髪の毛の量があり、すいてもすいても髪の毛が減らなくて困っていたくらいなんです。その後輩も最近はお風呂で髪の毛を洗うと、恐ろしいくらいの髪の毛が抜けてしまい、排水溝に溜まった毛を見ると、ほとんどが黒い髪の毛らしいんです。彼曰く、だから白髪しか残ってないってことでした。
そんな後輩はさっき書いたように毛量と白髪の量が多すぎて、直ぐに出てしまうので自宅でいつも染めていたんです。でも最近になり頭皮に炎症が起きるようになったんですよね。頭皮の皮が剥けはじめて、フケのようなものが出るらしんです。でも時間が経つと治るので、こんなものかと思っていたんです。
でもボクの店で白髪染めをすると、こんな炎症が出ないって言ってました。ただこの後輩なんですが、毛染めをするのに市販の早く染まる速染を使うらしいんですが、髪の毛が太く多いので、正規の時間が5分から10分なのに対して、30分以上染めて放置していたんです。
白髪染めなどアルカリの液剤を使う場合、規定以上に放置時間を置きすぎると、髪の毛が傷んでしまいます。それに頭皮へのダメージも大きくなるんですよね。アルカリの液剤を使う場合、ジアミンという化学物質が入っていて、それがアレルギー反応で頭皮の炎症を起こす場合があるんですが、でも後輩はそうではなくて、放置タイムを起きすぎたことで、炎症が起きたんですね。頭皮にはボクたちの皮膚を守ってくれる常在菌がいて、劣化した皮脂を食べてグレセリンを出し、頭皮を守ってくれているです。これが免疫として働いてくれるんですよね。
それが歳を取るに従って弱くなってくると、頭皮を守るバリヤも皮膚の修復も弱くなるんです。だから50歳になってから頭皮の炎症を起こすことになってしまうんですよね。市販の安価な白髪染めは、どんな髪質でも染められるよに、髪の毛や頭皮のダメージに繋がりやすい、原料や成分が含まれていることが多いんです。
このように頭皮に炎症ができるお客さんに、頭皮と髪の毛をしっかりカバーする、泡ではなくクリームで洗う全身洗浄剤「クリームズクリーム」が人気です。
この記事の投稿者
乗本和男