髭剃りで気をつけてほしい、鼻の下の溝「人中」の剃り方。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
ボクが子供の顔を剃る時に、1番気をつけているところは、鼻の下にある人中と呼ばれる溝の先の唇なんです。なんでここを気をつけているのかというと、唇と人中が重なるところは、少しだけ盛り上がり突起部になっているからなんです。そこを気を付けないで、横からスパッとカミソリで剃ってしまうと、まれに傷つけることがあるんですよね。肉厚の唇は他の皮膚と違い、出血した血が止まりにくいんです。ですからカミソリを使う時には、神経を使い気を付けて剃ります。
自宅で髭を剃刀でする時にも、人中は気を付けてほしい場所なんですよね。まずT字カミソリを使う人は、上から下にそっと剃ってあげてください。そして剃る時には必ず鼻の下を伸ばして、人中と唇が重なったところが口の中側に入るくらいにしっかりと伸ばしてからやると、人中の先の唇をT字カミソリで傷つけることはありません。もし傷つけて出血してしまったら、キレイなガーゼでしっかりと切り口を抑えて、数分間の間しっかりとガーゼを外さなければ止まります。
そしてこの人中ですが、人によっては溝が深い人がいるんです。溝が深いとしっかりと溝の中の髭が剃れずに、剃り残してしまう場合があるんですよね。そしてやり方を間違えると、傷つけてしまうなどトラブルにもなるんです。そんな溝が深い方の人中を剃る時には、右手でT字カミソリ持つ人なら、左手の親指と人差し指で、人中を中心から1cm横にずれたところを、唇を盛り上げるようにし、そのまま引っ張ると溝が浅くなり剃りやすくなります。皮膚を盛り上げることにより、髭を立たせますので、より深く剃ることもできるんです。
仕事でボクは、お客さんの髭の生え方を見て、どうしたら皮膚や毛根を傷つけないように考え、髭の逆剃り(深剃り)をしています。でも自分で毎日のように逆剃りで剃る方は、どうしても皮膚や毛根を傷つけてしまいます。毎日剃るのでしたら、そうならないように髭の生え方に逆らわないで、1回だけ剃るだけにしていてください。そうすることで、肌の代謝がおこり肌もキレイになります。無理な深剃りはしないように、切りやすい人中に気をつけてキレイに剃ってくださいね。
この記事の投稿者
乗本和男