山の宝!現在の山の木の価値は、どのくらいなのか!

こんにちは。

浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

ボクの住んでいる 佐久間町 浦川は、戦前戦後は木で栄えた町でした。なんと言っても今とは違い、鉄骨の家なんてそうはないし、輸入する外材もないですから、日本の杉と檜で建てた家がほとんどでした。そのおかげで山の木はとても良い値段で取引ができたんです。ですから地元 浦川の山主は、豊な生活をしていたんですよね。その恩恵を受けていたのが、この浦川の町でして、朝から木の取引が上手くいくと、早速芸者を上げてどんちゃん騒ぎ。朝から三味線の音が聞こえるのもしばしばあったみたいです。

そんな好景気な山の事情も、高度成長と共に衰退していき、それでもバブルの時ぐらいまでは、まずまずの値段で取引がされていたみたいです。でもそれからはだんだんと木の値段が下がっていき、山の木の価値も下がっていったんです。価値のない山は放置状態になり、もっと価値が下がっていったんですよね。

その上に杉や檜は、手入れをしていないせいで、木は細く枝だけ立派で実がいっぱい付き、花粉だけが飛散するんです。そのくらい手入れをしていない山は、価値が無くなってくるんですよね。廃材等を燃やしてバイオエネルギーで、発電する計画もあるみたいです。売れないような木は、かっぱしから無料で燃やして電気に変換するといのにね。なかなかそうはいきませんが、でも何かしらの手当てをしないと、勿体ないなって感じがます。

そんな山の木もちゃんと手入れをしていれば、もしかすると価値は付くんです。と思い、自分の山を管理して自分で伐採して木を売っているお客さんに、どのくらいここら辺の木の価値があるか聞いてみたんです。
そのお客さんは自分のユンボで林道を作り、つい最近、100年クラスの檜を大型トラック山盛りいっぱい出したみたいなんです。木はめちゃ太くはないですが、目が詰まっていて良い檜みたいなんですよね。それを自分でトラックが運べるところまで出して、いくらだと思います?

話を聞いてビックリしました!なんとたったの15万円だったらしいです。

人を使ってやったら、人件費で赤字になってしまうみたなんですよね。この安さには本当にビックリです。それだけの価値がもう木には無くなっているのかもしれませんね。自然木より新建材の方が使いやすく、丈夫なんでしょう。まだ少しは見直されたとういう自然木ですが、まだ本当の良さというか価値観が見えてないみたいです。オリンピックの施設でも使われています。これを気に、また人気が出てくれたら嬉しいです。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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