フィフティーズな床屋, 暮らし, 雑感
注文を間違える料理店「ちばる食堂」を知って感じたこと。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
Yahooニュースを見ていたら、愛知県岡崎市にある面白い料理店の名前が出ていたんです。注文を間違える料理店「ちばる屋」という、ちばるとは沖縄語で「頑張る」という意味らしいです。でもこの「注文を間違える料理店」というのが、なんだろうなって見入ってしまったんですよね。実はこの料理店は、介護福祉士をやっていた市川貴章さんという方が「認知症野方でも頑張れる場所にしたい」という気持ちを込めて作ったんです。認知症の人でも出来ることを知ってもらいたい。介護社会と一般社会の間の壁を壊していく中で、道見つけたんですよね。
ボクには80歳になる母親がいます。正直な話、物忘れも多くなり、いつ認知症になってもおかしくない状態だなって考えていたんです。そして2ヶ月に1度は、特別老人施設「佐久間の里」に、入居者の髪の毛をカットにいっています。そんな関係で認知症について興味があったんです。
もし母親が認知症になったら、お勝手などいつも通りの仕事をやらせた方がいいのか、それとも何もさせずに、ボクたちが母の仕事をやった方がいいのか。そんなことを考えてしまうことがあります。この認知症は病気とわかっているんだけど、元気のいい時の本人を知っているから、忘れてしまったことを認めれないところがあるんです。
そんなことを思いながら、この記事を読んでいくと、従業員の4人の方がいて、皆さん認知症と診断されているんです。ですから注文を取りに行くと、色々な障害が起こります。注文を間違えてしまっていないかとか、そんな時は店長の市川さんが、お客さんに聞こえるような大きな声で、注文を読み上げるんです。そしてもし間違っていたら、お客さんが教えてくれる。普通は怒られるんですが、それがここでは当たり前です。そしてなるべく市川さんはスタッフに任せる、本人が出来るところまでやって、後はお客さんの手伝ってもらう。
市川さんは「介護をしないのが本当の介護」だと思っているんですよね。
認知症になると色々な制限が設けられます。でもそれをこの「ちばる食堂」では、やらせてもらえるんですよね。それだから皆さん表情が本当に変わって、生き生きしているんです。責任を持たされたりすることで、認められるやらせてもらえるという気持ちになり、嬉しんでしょうね。
この一般社会と介護社会の壁を壊した注文を間違える料理店「ちばる屋」まだコロナウイルスの関係で行けませんが、食事をしに行ってみたいです。読んでいて、本当に素晴らしいお店だなって感じました。
この記事の投稿者
乗本和男