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義父の墓前で思い出す、酒を酌み交わした懐かしい出来事。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
年末に行きたかった義父のお墓に新年の挨拶に行ってきました。お墓に行くといつも思い出すのが、お正月に朝から酌み交わしたお酒のことです。義父は九州の長崎の生まれで、小学生の時に原爆で家族を失い、兄が戦地から帰還するまで、1人で暮らしてしていたんです。仕事はそんな小学生にはなく、中学を卒業すると船乗りになって世界を回ったみたいなんですよね。一緒に酒を飲むと、ボクにいつもそんな昔の話をしてくれました。
お酒が好きで実家に遊びに行くと、ついた瞬間からビールを持って来てくれて「おい、飲め」って注いでくれたものです。そしていつも酔ってくると、必ず言った言葉が「俺が死んだら、気の利く奴がおらんから、酒も出てこんぞー。」でした。義父はいつも自分でお酒を用意していたみたいで、義母はお酒飲まないし、飲助の気持ちは俺しか分からんぞ、ということだったんでしょうね。でも義父が旅立ってからは、義母が気を利かせてくれて、美味しいつまみと必ずビールを買って置いてくれます。これも義父のおかげだなって、感謝をしています。
そんな二入の飲み会の思い出で、1番記憶に残っているのが、朝の5時から焼肉をつまみに一杯飲んだ時でした。朝早く起きる義父は、お茶を飲んで一服しています。ボクも早起きな方で、トイレに起きながら「おはようございます」と挨拶をすると「やるか?」って!一瞬あっけに取られましたが、思わず「はい!」って言ってしまい、前日の残りの焼肉を焼いて、一杯 飲み始めたんです。焼肉ばかりでは飽きるので、イカ刺しが大好きな義父は、多めに買っておいたいたものをつまみに出してくれました。
船に乗っていたことと、義母と出会った北海道で生活していたこともあり、イカ刺しが大好きで、粋の良いイカを探しては買って来てくれるんです。お互いにお酒が飲める方なので、ついつい皆んなが起きても飲み会を続けて、そのまま晩まで飲んでしまったんですよね。そんなお酒を飲み交わして、色々なことを教えてくえた義父に、今日は新年の挨拶に行って来ました。これで今年も気持ちよく1年間を過ごせそうです。
この記事の投稿者
乗本和男