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汗をかくライブでは、油性ポマードが良いワケ!
こんにちは。
浜松市 佐久間町の理容師 乗本和男です。
お客さんが疑問に思っているのが、このポマードとグリースの違いなんです。一言でいうと、ポマードとグリースはほぼ一緒だけど、グリーズの方が新しい整髪料ということになります。というのはポマードは昔からあり、特に油性が主流でした。大昔は材料に林檎を使っていていたんです。林檎はラテン語でポムムといって、それがなまってポマードになったんですね。その後には油性のポマードは、ひまし油と木蝋を使ったものが主流になり、テカリ(艶)とセット力は油性ポマードがサイコーだったんです。
ボクも高校の時は、柳家の油性ポマードを付けて、リーゼントにして学校に通ってました。ただ癖毛なので、サイドの部分にしか使わず、フロントのポンパドールは今と一緒で、スプレーで作っていたんです。ただこのテカリは欲しいけど、なんせ油性だけに髪の毛についた油が落ちないんです。逆に言うと、真夏に川で泳いだ後もクシで髪の毛を梳かすと、ビシッと水を弾いてまたセットできる整髪料だったから重宝したんです。
それから水性のポマードは、油性とはかなり違うんです。実は油に水素添加したことによって、普段通りシャンプーやお湯で流しやすいようになっているんです。セット力とテカリは油性の方がいいですが、やはり洗いやすさを考えると、水性のポマードがとても使いやすいし、色々なバリエーションのヘアースタイルに生かせるんですよね。
それじゃーグリースって何よ?って言うわけです。実は水性ポマードとグリースは、ほぼ変わらない成分でできているんですよね。じゃなんでグリーズなんて名前を付けないで、水性ポマードにすればいいじゃんと思うかもしれませんが、これは新しくポマードを売り出すために、映画グリーズから付けられたと言われてます。ですからボクがさっき書いたように水性ポマードよりグリースの方が新しい呼び名なんです。この商品名の違いは、製造販売するメーカが名前をどちらにするかで決まるんですよ。
油性ポマードを使う時は、ライブの演奏やダンスをして汗をかく時に、またクシで戻せるし、汗が目に入っても痛くないところがいいね。ただシャンプーでもなかなか落ちないから、そこは考えてね。5回シャンプーしても落ちない時があったから。
水性ポマード&グリースは、シャンプやお湯で直ぐに洗い流せるし、使い方も色々なヘアースタイルに使えます。そしてセット力や艶も油性に負けません。ただライブの演奏やダンス時には、汗をかいて崩れやすくなるのと、目に入ると痛いので気をつけてくださいね。
お伝えしたいことは、ライブで汗をかく時は油性のポマード、そうでない時は水性ポマード&グリーズが使いやすいということでした。参考にしてもらえたら嬉しいです。
この記事の投稿者
乗本和男