葬儀の引き出物が溜まってしまう、悲しい出来事。

こんにちは。

浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

お年寄りが多く住む山奥の佐久間町は、お葬式が多く行われます。といっても都会の方が、人口も多くお年寄りの人数が多い分、お葬式の回数も多いのですが、佐久間町の人口が少ないから余計に多く感じるんですね。今年も悲しい別れをお客さんと何回かしたんです。毎月にように来店してくれるお客さん、それがある日突然のように来店しなくなってしまう。そんな辛いこともあります。

僕はそんなお客さんとのお付き合いもあり、葬儀は呼ばれた時には行きますが、そうではない時には、落ち着いた頃に訪問をさせてもらっています。やはりお客さんとの最後の別れは辛いものです。いつも髪の毛をカットしながら、色々な雑談や家のこと趣味のこと、お客さんの生活の全てを話してくれることが多いです。それだけに関係性も深いものがあるんですよね。

お客さんのほとんどが、父親の葬儀に来てくれた人なんです。それだけに感謝の気持ちが強く、最後の別れをしたいなって思っているんですよね。いつか人は1人で旅立つことは分かってますが、生前の元気な姿を知っているだけに、祭壇の前に座り、遺影を眺めたりすると、まるで楽しい話をしたのが昨日のような感じがして、目頭が熱くなって来ます。そしてお別れをして来るのですが、帰りがけにお葬式の引き出物を持たせてくれるんです。

今年は6〜7回のお葬式に出たり、お悔やみに行ったりして来ました。その度にご丁寧に引き出物を持たせてくれるんですよね。呼ばれたわけでもないのですが、喪主の方から「生前には父がよくお世話になりありがとうございました。ついこの間、髪の毛を切ってもらった分だと思ったのに、こんな別れになってしまいました」そんな喪主の感謝の言葉を聞いて、お客さんとして長い間、髪の毛を切らせてもい、僕たちの関係性を、喪主の方も理解してくれていたんだなって思い嬉しくなりました。

ただここら辺の葬儀は農協関係が多く、引き出物は大体一緒なんですよね。生活の中で必要な調味料とか油とかが入っています。それを使うスピードよりも、引き出物をいただく回数の方が早い(悲しいことです)特に大人3人だけじゃそうは使いこなせないからね。今度子供達が来たら、欲しいものを持っていかせないと!って、正月も帰ってこれないかもしれないね。ということで、まとめて送ってあげたいともいます。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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