お盆になると必ず作る「精霊馬」と「精霊牛」

こんにちは。

浜松市佐久間町の床屋 乗本和男です。 

いよいよお盆んに入りました。毎年なら14・15日と店の近くの駅前で、盆踊りが開催されるのですが、コロナウイルスの関係で、今年は中止になってしまっているんです。盆踊りがあるかないかで、これだけ季節感を感じなくなるなんて思わなかったです。やはり何十年も毎年見てきた盆踊りがなくなるのは、少し寂しい感じがしますよね。

そんなお盆が来ると毎年やることがあります。それは迎え火と「精霊馬・牛」です。松明は買わずに昔は山師のお客さんが多かったので、よく持って来てくれたのですが、今は買いに行ってきます。そんな迎え火を昨日の13日に初焚きしました。御先祖様が自分の家を間違えないように、そんな気持ちを込めて火をつけるんです。子供の頃からやっている風習です。これもやらないとお盆が来る感じがしません。

そしてこれは最近やる家庭が少なくなってきたんじゃないかなー。「精霊馬・精霊牛」です。今までは僕が作らず、おばあちゃんが毎年のように作ってお供えしてました。だんだんと家族の数が減り、昔からの風習がなくなっていく中で、良いなって自分が見てきた感じてきたことを、続くて行きたいんですよね。これはナスとキュウリを使って作るんです。凄く簡単なんで、誰でもすぐにできてしまいますよ。

割り箸をおり4本にします。それをナスとキュウリに4つ足になるように差し込んだら出来上がりです。簡単でしょう。このナスとキュウリをなぜ使うのかというと、丁度この季節にいっぱい手に入っるからなんです。大事なのは御先祖様に対する気持ちなんですよね。まず「精霊馬」ですが、これは御先祖様がこの馬に乗って早く家に帰ってきてほしいという気持ちの現れなんです。そして「精霊牛」は、あの世に帰るのにもっとゆっくり帰ってほしいという気持ちの現れなんですよね。

今回はトウモロコシが家にあったのでひげを使い、牛と馬の尻尾を作ってみました。気をつけないとだんだんと凝ってきて、よりリアルさを求めてしまいそうです。年に一度のお盆の風習です。自分ができる間は続けて行きたいです。ただちゃんと御先祖様が、精霊馬に乗って来てくれたかが心配ですが。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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