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見えない所の耳掻きは、イメージすることが大事!
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
床屋ではお客さんにサービスとして、耳掻きをやっています。僕もそうですが耳掻きってすごく気持ちが良いんですよね。特に人にやってもらえると凄く気持ちが良いんです。そんな気持ち良さを知っているので、お客さんの耳の中のどこをかくと気持ちが良いか、自然に分かってしまうんです。これってどこをかくと気持ちが良いのかって、お客さんの瞼を見るとわかるんですよ。気持ちが良いと瞼が動くんです。人間て言葉を使わなくても、どこかで感情を表現するんですね。
耳かきはメニューに入っておりません。耳掻きは、お客さんに首から上の施術をする床屋として、気持ち良さを満喫してほしいからやっているんです。それも顔剃りをしたお客さんへのサービスとしてやらせていただいています。ですから単メニューでは受け付けてはいません。ただ顔剃りはしないけど、カットのお客さんで耳掃除をしてほしいという方は、プラス1000円でやらせていただいています。
そんな耳掻きを、楽しみにしているお客さんが増えて来てくれました。気持ちが良くて、中にはぐっすりと寝てしまっているお客さんもいます。そして椅子を起こすと必ず「気持ちが良かった」って言葉をいただきます。そして「なんでこんなに気持ちが良いんだろうね?」なんて、不思議がる人もいるんですが、やっぱりそれはお客さんの立場になって、耳掻きをしてるからかなっていつも思います。痒いところもイメージできるし、掃除する強さも、お客さんの瞼や顔の動きを見てやっているので、気持ち良さを感じてもらえるんですよね。
そんな気持ちが良い耳掻きですが、耳掻きを自分でやり耳が聞こえにくくなったので、耳鼻科に行ったら、耳の奥に耳垢が固まって穴を塞いでしまっていたらしいんです。それにはびっくりしたと言ってました。そうなんです。ここで自分でやる時に気をつけてほしいのが、耳垢をかき出すということです。中には「綿棒を使って取るよ」という方も見えますが、綿棒だと、耳垢を取り出すのではなく、押し込んでしまう可能性があります。押し込んでしまうために、鼓膜近くに押し込まれ、固まってしまうんでしようね。
やはり耳掻きを使ってください、それも必ず先が柔らかくタッチが感じれるものがいいです。硬いとついつい強くやってしまい、耳の中を傷つけてしまうことがあるからです。その柔らかい耳掻きで、中から外にかき出す感じでやってください。決して押し込むイメージをもたないように。このイメージを持つだけでも、結果的に上手く耳掻きができるんです。耳かきは見えないところをやるお掃除。イメージを働かせて気持ちよく掃除してくださいさいね。
この記事の投稿者
乗本和男