フィフティーズな床屋, 仕事観, 床屋ネタ, 雑感
こんな苦しい時には、お客さんの温かい気持ちが嬉しい。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
コロナウイルスが広がっていき、都府県では緊急事態宣言が出され、客商売ではお客さんの来店が少なくなり、生活が苦しくなって来ています。自粛要請の保証といっても、完全な保証はしてもらえません。それに自粛が終わった後、お客さんが戻ってくるという保証も無いんですよね。ただ僕たちの仕事は自粛要請から外れて、各店の責任のもと営業をさせてもらっています。
でも商売をやっていても人間相手ですから、不安はずっとつきまとっていてきます。特に床屋の仕事は、お客さんとの距離が心も体も近いんですよね。体が近いだけでも、細かい神経を使いながらやってますが、やはり気をつけたいのは心の近さだと思うんです。お客さんと僕たちはまるで家族のような付き合いをしています。信用と信頼の中で生まれてきた仕事ですよね。
だからこそ、それを裏切ることができないんです。ヘアーカットするだけなら、ただ仕事をしているだけなら、最悪の場合になっても「すみません」で済むかもしれません。でもそれは僕のお客さんには絶対にあってはいけないんです。「あいつならきっとしっかりと予防対策をしてくれて、安心・安全に勤めてくれてる」っていう信用をされているからなんです。そんな信用を何よりも大事にしてるから、感染予防のためにはどんなことでもします。
お客さんを守るための対策
・毎朝の検温
・マスクの着用での施術
・1人のお客さんごとに手洗い・うがい・除菌
・道具や椅子、換気やドアノブの消毒
・店内はシャープのプラズマクラスターと次亜塩素酸水の噴霧
・人混みへの外出の自粛
お客さんへのお願い
・入店時の次亜塩素酸水による手指消毒をお願いしています。
・体調の申告。(自宅・店での検温・37.5度以上の場合は予約をキャンセルさせていただきます)
・店内で待つ場合はマスクをお願いします。(マスクがない場合は、車で待機してもらいます)
・シャンプーをしてからの施術になります。
「におい」や「あじ」の異常を感じて、37、5度以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさがある方。
国の緊急事態宣言の対象地域から田舎に帰省して2週間以内の方、また2週間以内に対象地域へのお出かけのご予約、ご来店はご遠慮いただいています。
昨日から保護マスクをつける事にしました。これで飛沫感染を完全に防ぐことができます。
そして明日からお客さんに触れる手をガードする手袋を使います。それは特殊な手袋でお客さん1人に1個づつ使い捨てにします。手袋を嵌めながら顔剃りもできるものなんです。ただ値段が少し高いんですよね。そこで申し訳ないのですが、少しだけお客さんにも40円の負担をしてもらいたいのです。1人づつ使うと相当な金額になってしまいます。申し訳ありませんが、ご協力をよろしくお願いいたします。
お客さんの温かい気持ちが嬉しい。
今日、来店してくれたお客さんが、僕が一生懸命に感染予防を頑張っていることを気にしてくれて、自分ところでも必要なはずの感染予防アイテムを持って来てくれたんです。それは品薄のマスクと、服などにかける抗菌のスプレーなんですよね。
僕のやっている姿に共感してくれるお客さん。そしていつも僕をねぎらってくれるお客さん。ありがたいです。嬉しいです。
そんなお客さんのためにも、自分ができる精一杯以上のことをやり続けます。まだまだ長く続くかもしれませんが、安心と安全を貫き、お客さんとの信頼関係をこれからも守っていきます。
この記事の投稿者
乗本和男