フィフティーズな床屋, 仕事観, 暮らし, 雑感
コロナウイルス対策が大変な、特別老人ホームへの出張床屋。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
2ヶ月に1度、地元にある特別老人ホームにヘアカットに行ってます。これは僕の父親が、地元の床屋の組合の支部長の時に、施設の方から相談を受けて、組合の仲間と一緒に毎月出張カットに行く事にしたんです。交代で行くために2ヶ月で1度になるんですよね。でも施設では床屋さんの地元の方を、ちゃんとピックアップして選んでくれてあり、元々の来店されていたお客さんもいて、懐かしく感じながら施術をさせてもらっています。
先日 施設に行ってみると、コロナウイルスが流行しているために、かなり緊張した衛生管理がされていました。まず関係者以外の方は施設の中には入れないです。もちろん親族の方も立ち入ることはできません。朝玄関から入ると、まず検温するように温度計とメモ用紙があり、時間と名前、そして体温を書いて入っていきます。中に入ると従業員のほとんどの方が知っている方ばかりなので、いつもように挨拶をしながら、おじいいちゃん・おばあちゃんが待っている部屋に向かいます。
今回はいつもよりも消毒に気をつけてやらさせていただきました。が、ようく考えたら、この施設の中に1人でも感染者がいたら、一斉に移ってしまうので、消毒を強化してもあまり関係ないなって感じました。それより僕たちとか施設の従業員の方が、持ち込まないようにすることが1番大事なんですよね。そのためには自分が余分な外出を避ける、消毒をまめにして感染しないようにしないといけません。もし施設で感染者が出たら、体力のないお年寄りは大変な事になってしまいます。
そんなことを頭いに入れながら、今回も常連のおじいちゃん・おばあちゃんのヘアスタイルを「カッコよく・可愛く」作って来ました。基本的にはあまり自分のことが分からない方が多いです。でも「可愛くなったよとか、カッコよくなったよ」っていうと「嬉しいやー」っていう言葉が返って来るんです。もう自分が誰だか分からないレベルだけど、人に褒められることはやっぱり嬉しいんですね。そんな可愛い「おじいちゃん・おばあちゃん」にいつまでも元気でいてほしい。こんな世の中だけど、施設の中にはコロナウイルスを入れれません。
施設の人も手が荒れるくらいに手指消毒をしてました。本当に努力されてます。そんな介護師の方が少しでも楽になるような、そんな制度がこれから出来ていくと嬉しいです。また6月に会いにいくから「おじいちゃん・おばあちゃん」待っててね。
この記事の投稿者
乗本和男