フィフティーズな床屋, 仕事観, 暮らし, 雑感
素直な気持ちは、仕事をもっと楽しくしてくれる。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
床屋ってお客さんに嫌われないために、何事も一生懸命にやらなくてはいけないと教わって来たんです。特に自分が好きな事があっても、それをお客さんの前で出してはいけない。それはお客さんに嫌われる原因になるからと言う事なんです。ですから今まで自分の好きなもの好きなことを、お客さんにアピールすることはしませんでした。自分の考えは殺して、お客さんの言葉に合わせて、愛想を振りまいていたんです。もちろん客商売ですから愛想を振りまくことは大事なんです。でもその愛想が真実でないといけないんですよね。
僕は今までそうやって教わって来ました。自分の考えも違う、もしかすると全く興味がないのにお客さんに合わせて話す。これって好きなことを真剣に話してくれるお客さんに失礼なんですよね。ですから最近の僕は自分が興味なことには、僕は興味ないんですよってはっきりと言うことにしてます。お客さんとの話の中で考えが違ったりしたら、はっきりとお客さんと向かって話させてもらいます。
僕はその方がお客さんに失礼ではないと感じたんですよね。自分の本当の気持ちを話せば、僕のことを好いて来てくれるお客さんです。お客さんの考えと違っていても、僕の考えや思いに寄り添ってくれるんです。だからもっとお互いに、親密な意思の疎通ができる関係になれたんですよね。
そしてもう嫌なことに逃げるのはやめます。このことはやるとめんどくさいとか、これは商売的に不利になるからやらない方がいい。自分が本当にやりたいかやりたくないか。で決めていきます。これは仕事をやる上で、時間を使うし不利になると思うお付き合いでも、これは僕がやらないといけないと感じたらやります。でもこれは僕がやることないないなって思ったら、楽だろうがなんだろうがやることはしません。
もう自分の気持ちを曲げるのはやめました。もっと素直になって、自分はなんなのか、何をしたいのか、何が好きなのか、もっと深く考え追求していきたいです。
おじちゃんから父親から僕へと、床屋道を繋げてきました。2人から学んだことは山ほどあります。でも昔は仕事が楽しかったのかと聞かれたら・・・。仕事だからしょがなくやってました。
でも今は、エクスマの藤村先生に出会い、下澤美香先生に学び、自分の好きを自分の想いをもっと素直に出していいんだってことを学びました。そして僕がもっと素直さを出していいんだって言う気持ちを、嫁さんが加速させてくれました。僕の好きは、もう僕のことを好いてくれている人に全て届いています。そして応援してくれてます。そのおかげで仕事もより真剣に楽しくできるようになったんです。
これからも、もっと素直な自分の想いをもっと掘り下げていきたいです。
この記事の投稿者
乗本和男